本日は11月の対面型講座プログラムの最終日となります。

予約いただいている方に横浜会場でお会いできることを楽しみにしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、1級キャリアコンサルティング技能検定の学科試験と論述試験まで2週間というところにきました。

 

論述試験は書く感覚を掴んでおくことが大切です。

解答スペースの中で文字を展開していくことに慣れておいてほしいと思います。

場当たり的ではなかなか難しいと思います。

 

緊張感を抱きながら限られた時間の中で初見の事例を読み、そして掴み、

思考を整理して解答用紙へ記述していく。

事例相談者の学習に効果的だと考えられる指導プランを描きながら進めていくわけですが、

結構プレッシャーのかかる仕事です。

 

あと2週間、手を痛めないように気をつけながら、

とにかく文字を書くことに慣れておくことが必要です。

自分が書き表したいワード等の漢字をスラスラとかけることも必要かもしれません。

日頃、パソコンやスマートフォンに慣れてしまっている方も多く、

そうしたスキル等が衰えていることがあります。

2週間あれば少しはウォーミングアップができるかと思います。

時間を有効に使って工夫してみてほしいと思います。

 

さて、今回は論述試験等で陥りがちなポイントをひとつ挙げてみたいと思います。

 

論述の解答には一律の正解が存在するわけではありませんが、

最適解を求めて色々と考えていくことが必要です。

 

よく出会うことなのですが、事例から問題を考えていくとき、

他者(相談者や事例相談者)の不出来なところ、その現象だけに注目し、

解答する側(受検者・事例指導者側)の「あるべき姿」像とのギャップを問題として扱うことがあります。

これでは他者との異なりを意識できていないことにもなるのかもしれません。

 

「あるべき姿」というのは、

人や状況等によって異なり、定まったものではありません。

 

例えば、事例相談者の問題を考えていくとき、

事例をまとめた事例相談者がどのように「あるべき姿」を描いているのか、

その考えや背景を汲み取ることができるからこそ問題意識を共有できるのだと思うのです。

 

事例指導者となる方が、自身の価値観やあるべき姿像に照らして、

事例相談者の問題となる現象を捉えてただ問題だと表現するだけでは、

それこそ表面的な考え方になってしまいそうです。

 

現象だけを捉えて問題を抽出するのではなく、

現象が起こった根本的な要因を事例相談者の立場に立って踏み込んで考えてみることが大事です。

それができれば課題形成に発展していく思います。

 

事例を読むときの意識にそうしたことが定着しているかどうかで解答の質が変わってきます。