10月も最終日となりました。
この10ヶ月で達成できたことがどれだけあるのかな…
と振り返っています。
令和4年はまだ2ヶ月ありますので、この限りある時間を充実したものにするためにも、
できることに対しより誠実に向き合っていきたいと改めて気を引き締めています。
さて、
今回の記事タイトルですが前回に続いてのテーマとなります。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の実技(論述•面接)にもお役に立つ内容にもなるかと思います。
事例相談者と相談者との面談で起こっていること等を観察していくように取り入れてみてほしいと思います。
事例相談者からお預かりする事例の中で、
例えば、
「やはりそこでも同じようなことを言われた。日本の大学は留学生に対してのサポートが不十分だと感じている。」
といった相談者の発言を事例相談者が記録しているとしましょう。
※第11回の1級論述過去問の事例記録の一部ですね。
ひとつの考えですが、
こうしたところで語られていないことを想像していく重要性もあります。
つまり、
相談者が何かしらの気持ちを表現する発言(行動)に至るまでには、
相談者の内側に流れているこころの動きがあります。
行動に移す前のこころの動きです。
内面に流れるものがあります。
それは今そこで流れているもの。
相談者からすればそれは無意識的なことにもなるでしょう。
相談者が意識できていないところを照らすことは、
聞き手であるキャリアコンサルタントができることです。
相談者自らがさらに本音を語ることのできる側面支援につながるものです。
語られていないことをいかに大切にできるか。
読者の皆様はどのように考えるでしょうか。
その大事なところで、
〈こういうことを感じているのかもしれない〉
〈こんな風には思いたくもなかったのかも…〉
このように事例相談者が相談者のことを考えられるようになるには、
事例指導者が事例相談者の立場を理解し、
その支援内容を尊重してかかわるからこそ成立してくる作用なのだと思います。
相談者の
「日本の大学は留学生サポートが不十分」
という発言に至るまでには、相談者の内側で何かが起きています。
必ず気持ちの流れがあるのです。
そしてその何かから生まれた情動を我慢しながらなのか、
「日本の大学は留学生サポートが不十分」
と絞り出すように不満を言葉にし表しているようにも感じます。
キャリアコンサルタントに特に聴いてほしいことがあったのかもしれません。
仮に、
相談者自身が自分の中で何にイラついているのか、
自分を見つめ直すきっかけが必要なこともあるのです。
これは事例相談者(キャリアコンサルタント)の支援のあり方やその対応によって大きく左右します。
だからこそ、
事例指導者も事例相談者のことを理解しようと工夫をしていく必要があるのでしょう。
論述も面接と一緒だと思います。
解答に記述できないことは面接でもやっていないことになるかと思います。
書けないということは、できないことと同じかもしれません。
ロールプレイも論述も実技試験として改めて浮かび上がるようにイメージできるといいかと思います。
ご自身のお考えを特に大切にして、
より純粋なハートで臨んでみることが1級合格への一番の近道だと思います。