昨日に続き本日も横浜会場にて、

1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座を開催いたします。

ご参加いただく予定の方は会場まで気をつけてお越しください。

 

本日の横浜のお天気は概ね晴れの予報ですが、

関東地区は急に肌寒くなってきているとうかがいました。

早朝、横浜の周辺を散歩してみたところ確かに寒かったです。

あたたかい格好をしてご来場くださいね。

 

さて、今回の記事ですが、

結構唐突なタイトルですよね。

 

キャリアコンサルティングについて、

改めて基本中の基本として考えることを整理してみたいと思いブログ記事にしています。

 

相談者(クライエント)と面談を実施する際、

目の前の相談者がどのような経験をしているのか、どのようなことを感じているのか、

そのこころを理解することが重要になることは多くのキャリアコンサルタント(以下CC)がわかっていることだと思います。

 

仮にCCがクライエントの気持ちを理解しないまま、

CCの立場を土台として良かれと考え一方的な対応をしたとしましょう。

 

結果、クライエントを傷つけてしまったり、

クライエントがどうにも居心地の悪さを覚えたりするものです。

 

キャリア形成支援を実施するときにも、

先ずはカウンセリングの基本を、より適切に実践できる技能が大切になります。

これができない場合はキャリアコンサルティングの提供にならないと思います。

 

当然のことですが、

「相手のこころに近づいて話を聴いていく関わり」が必須です。

 

この技能と自身のこころを常にみがこうとする努力。

この努力を惜しまず楽しんでいる人は他者の幸せを生み出す、引っ張り出す力があると感じます。

 

このカウンセラーの力は意識し努力することで誰にでも身につけられる技であると教えられてきました。

 

しかしそれは深く難しく、

この学びに終わりがないことも知りました。

その中心にあるものは「人としてのこころ」であるということも、

今頃になってようやく理解が深まってきた感じです。

 

人のこころを理解しようと試みるということは、

自分のこころも理解しようと試みる必要があり、

それができるからこそ反射という技が適切に実行できるようにもなるのだと理解しています。

 

私自身のセッションの振り返りや、

人のロールプレイなどを観察していても気づくことなのですが、

人とのコミュニケーションには微妙なズレが生じることがしばしばあります。

 

例えば、相談する人が

「いつも遅いから頭にきちゃうんです。」

というお話しをしてくれたとします。

 

これを(いつも遅いとお辛いですね。)と返した。

これではズレが生じることが予測できますよね。

 

《辛いわけではなく怒っているのだ!!》

ということをわかってくれていない感じがして、

ピッタリこない感じ、違和感を覚えることがあります。

 

このように一見些細なこととも思えるような関わりでも、

相談する側にとってみれば理解を得られていない感じがあり、

聞き手の態度やその姿勢を許せなくなるというケースがあります。

 

また異なる反応例として 

(いつも遅いと頭に来ちゃいますよね〜)

という返しをする傾向がある場合…


これに類似したケースは意外にも多いと実感しています。

 

これでは共感にはならないことがほとんどです。

単に「同意」しているだけで、

相手の気持ちを照らしたような返しになっていないように思います。

 

結局「こころ」を理解していないことにも繋がりそうです。

 

では、どのような例が適切な反応となりそうか。

 

あくまでひとつの考え方ですが、

例えば、

『あなたが頭にきちゃうのは、いつも遅いからなのですか』

『イライラしてしまうのは、いつも遅いからなのですね。』

という風に私は問いかけてみると考えました。

 

つまり、相談する人のこころを照らした関わりから、

その人が自分を見つめる機会になるように工夫します。

そしてそれは私自身が相手を理解するときに必要なことにもなります。

 

このような視点は、

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技試験でも有益です。

 

論述の事例などでも、

単に事例相談者が感情を聞けてないと指摘するのではなく、

対応の問題として考えていくときにも具体的にみていくこともできますし、

より良い面談を考えてみるときにも役に立ちますよね。

そしてロールプレイなどでも同じことがいえると思います。

 

ちょっとしたことのようですが、実は相当に重要なことですね。