キャリアコンサルティングについて事例指導を実施していく中で、

事例相談者に防衛的自己呈示をさせてしまうことは事例指導者の態度が相当に影響していると思います。


よくみせようとすることを自己呈示といいますが、

防衛的な自己呈示というと、

事例相談者自身が自己評価の中で「悪い」と感じているところを悪くみせないように回避する行動をとることになると思います。


これでは事例相談者が自身の面談を通してキャリアコンサルタントとしての自分を適切に振り返ることができないことになりそうです。


事例指導者の事例指導の態度次第で、

事例相談者の純粋性を阻害してしまうことになるのかもしれません。


事例指導の場は事例相談者に言い訳をさせる場ではなく、事例相談者が自らの課題をみつけ、

そこに主体性をもって取り組んでいく意義、そして学びを重ねていくパワーを得ていくことです。


事例指導を受けるために事例をまとめてきている事例相談者に対して、

事例指導者からみた問題をどのように扱っていくのかは、

事例指導者の大切な技能、

そして人の成長への思いのあらわれなのだと思います。


1級の論述や面接でも実技試験として何を問われているのかを認識していくうえで、

欠かせないプロセスにもなるのだと考えます。


明日、日本キャリア•カウンセリング研究会主催の事例指導講座にて、

ご参加の皆様と一緒に検討を重ねてみたいと思っています。


オンラインでお会いできることを心から楽しみにしています。