昨夜、JCC様主催の
「1級キャリアコンサルティング技能士による事例指導のあり方」
オンライン講座に参加いただいた方々、どうもありがとうございました。
数名様よりダイレクトにメッセージをいただいております。
※いただいた内容は私の中で留めております。
講座内容について嬉しいコメントがたくさん書かれてあり、
私自身も開催してよかった…と素直に喜んでおります。
個別にお返事を差し上げるわけにもいかず誠に恐縮ではありますが、
この場にて御礼申し上げます。
さて、今回のブログタイトルですが、
この「価値観」というテーマはキャリア形成支援や事例指導、スーパービジョン等において頻繁に取り扱うシーンがございます。
普段の生活においては、
価値観の合わない人と接することはストレスにもなりやすく、
都度「イラっ」としたりムカついたり。
これでは精神的にも持ちませんので、
適当に表面的な付き合いをするとか、会わなくていい人であれば会わないようにするとか。
しかし…
私たちキャリアコンサルタントがこのような感じ方や人間観等しか持ち合わせていない場合、
プロとしての支援にどのような影響が出てくることでしょう。
※勿論、標準となるスケール等で見た時の度合い等にもよるのかもしれませんが…。
一例として、
学び合いの場で、グループワークで話し合うシーンが多々ありますよね。
その時、一人くらいは何だか浮いているというか、
《あれ…?》という感じにフラグが立つ人が存在するかもしれません。
これは動物の思い込みや怖さでもあるように思いますが、
それはさておき。
その時、あなたのグループにある方が多弁で延々と話しを続けています。
本人は当然にそうは感じていないのです。
お話しをやめてくれることを待っていたらグループワークの時間がなくなってしまった。
そして他にここでお話しをしたかった方はイライラが募っていた…
なんてこともありますよね。
結果、多弁に語っていた方のことを何となく「変な人」扱いしている自分がいたりする。
それは本人を除いてみんながそのように評価していたとします。
これって…そのグループでは、
その人の話し自体を全然聴けていないことにもつながるかもしれません。
協力し合って柔軟に対応することができると、
その話題提供者のお話しを皆が興味深く聴き、受け止め、
例え意味がないようなことに思えても、そのお話し自体に価値をつけていくフィードバックはできるかもしれません。
「せっかくだから残りの3分間はそのことについて皆で語ってみよう」
と切り替えてもいいかもしれません。
メンバーが交代で自分のことを話さなければいけないと決めつけ思い込んでいること自体、
全員が何かにとらわれているのかもしれません。
これが人のキャリアを支援していく人として阻害要因になることもあるから注意が必要だと考えます。
人の話しを聴いて(実際には話しを聴いているのではなく、その人の態度とか話し方、
声のトーン、速度、目の動き、表情等の刺激を受けて)ご自身の中で自動的にスクリーニングしていることがあるのです。
ちょっと苦手な人だな…と考えているだけでその場が面白くありません。
※苦手な人、嫌な人、変な人と評価していること自体が、良い悪いと書いている訳ではありません。
自動思考でそのように動いている自分自身を意識できることが大切だと考えています。
価値観が合いそうもない、価値観の合わない人に出会ったとき、
それもご自身の宝物にもなることがわかっているのは大事です。
つまり、自分にとって嫌な人に会えること、価値観の全く異なる専門家と会うこと、
その時に起こる自分自身の内面を意識的に理解していくプロセスを踏めることは、
キャリアコンサルティングでも事例指導でも重要ではないかと考えているのですがいかがでしょうか。
表面的に良好なマッチングなど気にしていたらキリがない気もします。
こうした人間臭い取り組みを継続できることがキャリアコンサルティングには欠かせないものだと信じています。
普段の生活ではなかなか難しいことだと思います。
※その必要性もないかもしれません。
しかし、キャリアコンサルタント同士、プロの仕事を行ううえで、
お互いを尊重できること、一貫していることは、
指導レベルキャリアコンサルタントとしての心得にもなるのではないかと思います。
この記事が、
ご自身の尺度で好き嫌いを判断することが多い人にとって内省(リフレクション)につながると嬉しいです。
価値観の合わないところがひとつの宝物。
自分自身にとってそれがより良い成長・発達・そして人間観の成熟につながるのだと考えみることができます。
偉そうに記事を書いていますが私の公開日記なのでご容赦ください。
※自らを戒める意味合いもあり日記を書いています。
お読みいただき、
記事の内容に合わず思わず「へっ?」「ムカっ」とさせてしまっていたのなら、
ここにまた遊びに来てほしいと思います(^ ^)