8月もちょうど折り返し地点に入ったところです。

毎日がとても早く感じる…という方は多いのではないでしょうか。

 

私が在学している放送大学では、

本日朝9時より10月から始まる2学期(後期)の科目登録申請が開始されました。

 

昨年から、半期で10〜15科目ほど(20〜30単位分)選択し、

心理学を中心に学び直しを行いながらも様々に異なる分野の授業も積極的に取り入れ受講しています。

 

学生時代は大嫌いだった英語や統計なども今では得意科目(大袈裟かな…)になりつつあります。

 

最近は大学でもコロナ対策がやや緩和されているので、

今年の10月以降の半期は、

放送授業より面接授業とオンライン授業を中心にして希望を出しました。

 

特に面接授業では、教鞭をとられる教授が私と同年代だったり年下の先生もいるので、

人間関係的に壁も少なく、若い時に仕方なく授業をこなしていた時代に比べれば、

今の学びの方が圧倒的に社会活動に直結することと吸収力が格段にアップしています。

 

私の場合、若い時よりも脳が活性化していると実感できますし、

ある意味、今の方が若さとパワー、判断力や行動力があると思います。

 

今、そしてこれからも、

難しく面倒??ともいえる学問に挑戦していく自分を褒めたい気持ちもあります。

 

さて、今回のブログ記事ですが、講座の中でもよく話題にあがる

「難しい事例相談者に対してどうするか」

ということについて書いてみたいと思います。

 

ここでキーワードになる言葉が「抵抗」。

 

例えば、

実際のキャリアコンサルティング面談においては、

抵抗を示すクライエントに対し、

その抵抗を受けている自身(キャリアコンサルタント自身)を自分で見つめ直すことができる人はベテランになればなるほど多いと思います。

※そうでない人はしっかりご自身を見つめ直していくことができるようにスーパービジョンを受けて欲しいところです。

 

抵抗するクライエントのことを強引に変えさせていこうと躍起になっても、

それは逆効果…というか、

クライエントにとっても、キャリアコンサルタントにとっても、

良い面談にならないことはわかっていますよね。

 

抵抗自体を単に受け止めていくだけではなく、

抵抗を受けている自分自身の変化、

自分の中で起きていることにそこで注意を向けられる力がある人が、

クライエントとの面談をより大切にしている支援者にもなるのだと思います。

※熟達者の方ほどそうした人間性をも磨き続けられているようにも感じます。

 

一方、キャリアコンサルティングの実践現場でそれだけ力がある方でも、

いざ1級キャリアコンサルティング技能検定試験となるとどうも勝手が違う様子です。

※ベテランでも事例指導を実践していない方もいらっしゃるため、

試験のロールプレイのあり方がその方にとっての実践の場面になることもあります。


また実際の事例指導やスーパービジョンの実践経験について数少ない方も多いと思います。

 

すると、

受検者様同士で意見交換している場面などで話題に挙がることは、

「事例相談者の気質、性格的なものに関係性が左右されてしまう」

「事例相談者がいい人であって欲しい」「ちゃんということを聞いて欲しい」

「想定外の反応をして欲しくない」

といったことがあります。

 

そもそも、

考えても考えても答えがでないことでありながらも、

多くの話題がそうしたことになるのは、

相当にそれが心配なのだと改めて感じます。

 

試験会場で出会った事例相談者役の方がどのような人であろうと、

それが私たち指導者の役割の大切なところでもあるのです。

だからこそ本当の事例指導の面接試験が成立するのでしょう。

 

刺激を受け合える人と人とが対話を重ねることでお互いにとって学びにつながるわけで、

普段の生活の中での仲間関係とはまるで異なる関係ですよね。

 

様々な事例相談者の方に対して真に関わることができるには、

先ず、

ご自分が自身に対し真から向き合えているのかを確認することも大切だと考えます。

 

「昨年のロールプレイで事例相談者役の人にこんな場面でこんな抵抗を受けちゃって…」

「事例相談者役がたまたま知っている人だったから色々あって普通にはできなかった…」

「こんな風に言うと素直に答えてくれる人もいるけど、そうじゃない人の時、どうしたらいいんだろう…」

 

このようなことを1級受検者予定の仲間同士で伝え合い、

また、それを聞いた人もその話題に応じ、

「こうしたらいいんじゃない…」と助言しているシーン。

 

それ自体が悪いということではありません。

 

仲間でそうしたお話しをすることが、

ストレス緩衝につながっていくこともあるかもしれませんよね。

 

ただ、大切なことは、試験とはいえ、少なくとも事例相談者役の方は、

その日のために準備をしているということ、そして時間を使って、

その場で事例相談者役を自分なりに演じていこうと決めています。

さらには試験を運営する側が認めている事例相談者役になるわけです。

 

大切な30分間のことを「事例相談者役の方に抵抗を受けた」というテーマで、

自分自身を見つめ直すことをシェアしないまま、

外的なところにネガティブ発想で焦点を当てていることはどうなのかな…

と少し心配にもなります。

 

少なくとも現場でクライエントに抵抗を受けたときも、

実は、そのような振り返りに留まっているのかもしれません。

つまり、自分自身の不安を受け止めきれていないとすれば、

それは実に勿体無いお話しです。

 

1級キャリアコンサルティング技能士、

指導レベルキャリアコンサルタントとして社会で活動するには、

そこは専門家として確実に乗り越えていく必要があるように考えるのですが、

読者の皆様はどのようにお考えでしょうか。

 

なお、自分自身にどれだけ向き合えるか…ということは、

それほど簡単なことではなく、

また、自分を中心に考えることとも大きく異なります。

 

キャリアコンサルタントとして生きるためにも、

この初心を常に見つめ直す必要があるのだと私はずっと教えてもらっています。

 

その根底には、自分自身にその意欲がある、継続できる力があることが大切であり、

決して形だけではないということです。

 

「難しいと感じる事例相談者」ではなく、

ご自身の中で難しい事例指導の面接にしてしまっている可能性があること、

そこに一点でも気付けることがあるといいですね。

 

最後に、こんな記事を書きながら恥ずかしいのですが、

私自身もそれがまだまだできていないので、今も常に意識をして訓練に励んでおります。

 

記事の内容にフィットする方はご一緒に頑張りましょう♪