昨日に引き続き、
本日、横浜の会場で1級キャリアコンサルティング技能検定試験の対策講座を開催いたします。
昨日以上に気温が上昇する予報もありますので、特に熱中症にご注意ください。
ご参加いただく方は水分補給を心がけ会場までお気をつけてお越し願います。
今回の記事では、
論述問題の考え方として少し気になる点を書いてみます。
論述試験では事例指導の場面を想定して考えていくことが前提にあります。
そこで、事例相談者の評価のために確認・検討を要する項目を頭の中で列挙し、
項目毎にアセスメントしていくような対応をとる。
果たしてこのような考え方でよいのでしょうか。
どうして事例相談者のことをマイナスの方へ評価しなければならないのか。
事例指導は少なくとも、
事例相談者のキャリアコンサルタントとしての成長に役立つように実施します。
ネガティブなところを示すことが成長効果を生むのか、
大して事例相談者のことを知らないのに、
問いで問題は何かと問われ、自動的にその人のマイナス面を探してしまうこと。
それはご自身にそうした癖や傾向があるということなのかもしれません。
論述は静的な試験ですし、他人の文章のアラは気がつきやすいものです。
何のためにアラ探しをしているのか、
一旦立ち止まってみることも必要かもしれません。
1級キャリアコンサルティング技能検定の実技論述試験では、
不出来なところ探しのできることが求められているのでしょうか。
この辺りの認識はとても重要なところかもしれません。
事例指導において問題という言葉をどのように認識するのか。
事例指導者の考えによって全く異なるのでしょう。
これは興味深いところですね。
「こうみなければいけない」「こう考えなければいけない」
などと言っている人がもしいるとするならば、それはにわかに信じ難いことです。
気をつけておきたいものです。
さて、記事の本題です。
「言外の意味」を考えてみることがあると思います。
例えば、
読者の皆様は「暑いですね」と言われたらどう受け止めるでしょうか。
今日みたいな日は、
あちこちで「暑いですね」という言葉がきっと発せられることでしょう。
「暑いですね」という言葉を受け、
それぞれに認識が異なるから面白いのです。
単に今暑いという意味なのか、
そのお部屋が暑いと言っているのか、
エアコンをつけて欲しいという意味か、
窓を開けよう!!と言っているのか、
上着を脱いでもいいですかという意味合いなのか、
場面によって異なる要求があることを意識してみると、
コミュニケーションというものは実に深く面白いのです。
論述試験などでも、
記述されている文脈から本当の意味をきちんと理解することが必要です。
当然、その記録をまとめたご本人がそこにいるわけではありませんので、
推測の域を超えないことも多い。
だからこそ「あなたの考え」が試されていくわけですね。
決して人のアラを探す試験ではないと私は考えます。
問題とは成長課題を明確化していく上で必要なポイントであり、
成功しているところを伸ばすという側面があることを忘れてはなりません。
「言外の意味」
重要だと思うのです。