我が家のお話しで恐縮ですが…
この4月からうちの長女は社会人になり仕事をしています。
家を出て一人で生活を始めていますが、
先週の半ばになって早速我が家に戻ってきました。
というか、福岡出張で帰ってきただけなのですが…。
一日ゆっくりしてたと思ったら、
そのまま3泊東京に出張に行き、
昨夜また、我が家に戻ってきました。
私の妻は長女が家を出た時から寂しがっていたので、
今はルンルンです(笑)
そして明日朝にはまた他の地区へ出張に向かうらしく、
写真のように荷物をまとめておりました。
これはうちのプリンという女の子。9歳です。
長女がどこにも行かないようにプリンが荷物の上でガードしてます。
新入社員でありながら父親顔負けの行動範囲。。。
近いうちに海外出張もあるようで、なんだか羨ましいというか、
忙しないというか…本人はとっても楽しいそうです。
さて、今回の記事では
1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験で出題される事例問題について、
その記録を読むときの視点について触れてみます。
これまでも色々と書いてきていますが、
改めて整理してみますので、読者の皆様におかれましても、
ご自身のお考えと比較しながら考えてみてください。
まず、事例記録をまとめている事例相談者の立場に立って考えてみたいと思います。
私たち事例指導者が自分自身を中心にして事例を読んでしまうと、
事例相談者の未熟なところを指摘するようなものの見方が優先してしまうことがあります。
すると事例記録から事例相談者の問題を抽出するようなことになり、
事例相談者の成長を目的にするよりも、
自分の中での正解を求めていくような取り組みになってしまうかもしれません。
これでは事例相談者の立場に立って考えていることにはなりませんよね。
そもそもキャリアコンサルタントが自分の面談の事例記録をまとめるという行為は、
より適切なセルフアセスメントを実行する力を育む意味合いもあります。
その過程の中でいくつかの気づきもあるでしょうし、
事例相談者なりに改めて振り返る時間となります。
そして事例相談者は、事例指導の面接で、
事例指導者に対して自分の面談の事例記録を預け、
またその内容を改めて説明することで、
リフレクションサイクルを効果的に回す意味合いも出てきます。
つまりそれは気付ける仕組みを事例指導者が提供することになるのです。
事例指導者は、第一に、
事例記録から事例相談者の経験(相談者「クライエント」との面談で得た経験)について記述されていることから、
何が起きたのか…可能な限り客観的な事実を整理してみることが必要です。
※このときも「事例相談者からみて」という視点が大事で、
事例相談者を通して客観的なことを捉えていく。
また、ここでは指導者の判断や評価、結論を出す等は意識しないことが重要です。
そして、この事例相談者からみて…
というところが難しいところなのかもしれません。
その客観的事実が整理できれば、第二に、
事例相談者がもっている感覚、感情、どのように感じ考え、行動しているのか、
事例相談者の内面を踏まえ主観的なところを整理していく。
第三に、
上記の視点で整理したものから良い点や成功したところなどを中心にして文字に起こしてみて、もし次にこの事例を担当するのであれば、何を改善するとより良さそうかを表現してみる。
第一から第三まで読んでいただきいかがでしょうか?
事例から上記3点について事例相談者のことをわかろうと考えるだけでも、
結果、1級の論述問題の解答の手がかりにもつながるように思うのです。
皆様はどのように考えたのでしょうか。
勿論、第一から第三で終わらせるわけではなく、
第四に、統合して分析していくことも大事なことです。
上記3点から考えられる事例相談者の面談の仕組みを振り返ることが必要です。
そして、一般的に結論づけたり、個人的に結論づけていくことも重要です。
最後には、
事例相談者の成長のための個別のアクションプランを検討していくことをします。
論述試験の過去問を使って、ただ各問をどのように解答するか…
どんな風に書き上げていくか…
このようなことを練習していても、大した練習にはならないように思います。
そうした練習を重ねても、12月の試験日が来たとき、
今のご自身の状態とあまり変わっていない…なんてことにもなるかもしれません。
過去問の事例は学習素材として有効だと思うのですが、
単に問1〜問3について、どう書くか??というような取り組みより、
例えば、上記に挙げたような視点で事例を読んでみることは、
ご自身にとっても大切な気付きを得られることにつながる可能性があります。
この記事にしっくりくる方は、早速やってみてくださいね。