第11回(2021年度)1級キャリアコンサルティング技能検定試験の結果通知書が既に届いている地域と、現時点でまだお手元に届いていない地域もあるそうです。
2021年度の講座受講者様から教えていただきました。
例年、受講者様より五月雨式に試験結果がメールで届きます。
今年は特にその一通一通のメールの内容に感激し涙が溢れてくることがあります。
※毎年思い入れがあるものですが、特に2021年度は色々なことが重なったこともあり個人的に思うところがございます。
中には何年もかけてようやく1級に合格された方、
このブログをきっかけに昨年4月の講座説明会に初参加され、
5月から毎月講座に通い1回目の受検で1級合格を得た方。
本当に様々なご事情や個々の背景があり、
とにかく諦めずに得た結果なのだとメールの文章を噛み締めています。
(なかなかできないな…やめちゃおっかな。)
きっとこんな風に思ったりしたこともあったのではないかな…
と思うのです。
(やりたかった…資格とりたかったんじゃないの?)
(でもできないのだから仕方がない…)
自問自答しながらそうやって諦めようとされたこともあったと思うのです。
こうしたことはご本人にしかわかりませんので、
来月予定している講座説明会の場で、
合格者の方々へありのまま語っていただくことをお願いしたいと考えています。
後悔しないのは??
様々に語られる物語の中で、
「諦めなくて本当によかった」
「諦めなかったからこそ得られたものがある」
といったものに、私はやっぱり感情が動きます。
様々な世界で起こり得ることですよね。
自分の思い通りにいかないからこそ成功の意味が深まり、
失敗には必ずといっていいほど、
やめてしまう自分には得ることのできない体験や気付きが得られるのだと考えます。
とにかくどんな取り組みでも後悔はしたくない。
勿論、諦めるという決断をすることも、
その人にとっては最良の判断であるということもあるのでしょう。
諦めなかったからこそ得られるものはあり、
また諦めたからこそ得られるものもあります。
その判断の大切にしているところは、
自分自身が一番よく知っているはずです。
これは後悔しないことなのかもしれませんね。
キャリアは生涯続き、生きている限り途絶えることはなく、
だからこそ、他者のキャリア形成支援ができる仕事を選択した自分がいる。
(なかなかできないな…やめちゃおっかな。)
という選択はキャリア形成にはない気がしています。
※ひとつの生き方としてのお話しです。
キャリア形成支援者という役割を担う人として生きる覚悟した一人の者として、
1級CC技能士を取得する過程は自己成長のひとつの必要不可欠な時間と労力であると私は考えています。
私の場合、そうした時間に卒業はないと認識しているので、
このようなブログを配信していますし、
またどんな団体にも偏ることなく継続してずっと実践型の1級試験対策講座を開講しています。
合格か不合格かはとても大きく影響を及ぼす結果であることは間違えありません。
だからこそ合格しても続けること、
合格しなくとも続けることに意味を見出すことができるのだと私は信じています。
以前も記事にしたのですが、
大学等で学ぶ各心理学は学生向けに提供されている授業自体、
内容は本当に浅く広くといった初心者レベルの内容です。
これはいつの時代もさほど変化がないでしょうし、
それしかできないと思います。
それこそ〇〇カウンセラー養成講座とか、
キャリアコンサルタント〇〇講習等で実施しているプログラムと何ら変わりませんし、
講義や授業だけで掴めるものは浅く表面的なものに留まることが多いものです。
それでも何度も同じ学びを10年でも20年でも繰り返すことに意義があったりすると私は信じています。
つまり浅いとか表面的だとか…それ自体、それが大事なのであり、
そこから自分次第でどうにでもなるのです。
そしてどんな世界でも基本の学習に卒業はないのですね。
例えば、昔学生時代にかじった心理学の基本が、
今、大学で学ぶ専門科目としての発達心理学と大きな差があるのか、
それは授業を受ける側の成長・発達によって全く内容の深め方が変化します。
受け身では決して生まれてこないことです。
昔、私も学生時代に学んでいました…
ではなく、
これからも生涯ずっと昔学んだことを軽視することなく、
同じことを学び続ける覚悟があるか否か、
これがこれから随時出会うものとの広がりや深まり、
その視座等に影響を及ぼすのだと考えます。
かくいう私も、
諦めたからこそ今があるといえるものがあります。
そして諦めなかったからこそ今得ているものもたくさんあります。
ご本人がどこに自分の軸があるのか、
その判断に後悔がなければいいなと私は感じます。
キャリアコンサルティングを適切に提供し続けていくには、
事例指導者(スーパーバイザー)の役割は必須でしょう。
それは事例指導やスーパービジョンのあり方を現場目線で考えていく必要があり、
試験の結果に左右されることではないと思うのです。
だからこそ1級技能士の機能をより大切にすることも重要なことだと考えます。