2月5日に面接試験がスタートし、

本日の試験で6日目(東京・大阪を合わせた日数)というところだと思います。

事例相談者役の方はロールプレイに慣れてきた頃かもしれませんね。

 

受検者の方にしてみれば、

一年間にたった一度の30分と10分の機会。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定試験の受検機会を、

自己の成長過程や自己研鑽のひとつとして、

また、

専門職としての質やその価値を高めていくひとつの取り組みとされていることもあると思います。

 

これまでこの資格試験の合格という証を掴むために、

コツコツと地道な努力を重ねてきたことを証明するチャンスの時です。

 

絶対に諦めずに試験に臨んでくださいね。

心から応援しています。

 

何かの手がかりになればと考え、

私の取り組みを通してひとつ記事にします。

 

実際のスーパービジョンでバイジーの方と、

1級面接試験と同様、

30分間〜40分間ほどの中で最初の契約的面談を行なっています。

※スーパービジョンの倫理綱領の説明等はこの契約面談の前に実施しバイジーとバイザーの間で合意している。

 

契約時の面談目的は、バイジーのお望みを把握することと、

このスーパービジョンでの目標共有・明確化です。

 

この面談は重要でバイジーは最終的に契約を行うかどうかを決めることができます。

 

面談では、

バイジーから相談したいケースの説明を行なっていただき、

ケースを概念化し、バイジーの支援方針、意図、CLへの応答や行なったこと、

CLの反応や結果、推測の範囲でのCLの受け止め方等、

それらを踏まえバイジーの考えや感じていることを中心に伺い整理します。

 

こうしたやり取りの中で、万一、

バイジーの方との会話が噛み合っていないことがでてきたり、

同じところで話がグルグル回ってしまっていたりするようなことがあれば、

概ね、バイザーである私に何かしらの問題があることがほとんどです。

 

つまり、そのままバイジーとの話を進めようとしたところで、

双方にとって何もいいことがありません。

 

要するに、

バイジーのことを置き去りにすることになるでしょう。

 

過去、実際にそうした経験をしたことがあります。

 

そんな時、バイジーのためにもどうやって関係を改善していくのか。

目の前のバイジーの時間を大切に扱うためにもこれは必須だと思います。

 

バイザーが自分の考えをなんとか進めていこうとすること自体、

どこをみて話をしているのだ…

ということになるでしょう。

 

気付かせるためという表現がありますが、

結局、それは押し付けているだけに過ぎない、説得しようとする行為とも言えます。

バイザーが問い掛ければ問いかけるほどに崩れていくことが多い。

 

バイジーの気付きを促すことというのは、

バイザー側の気付きを押し付けていくこととは違います。

 

このような時は、バイザーの考えで強引に面談を進めようとせず、

 

バイジーに対し、

 

「今の私の問いかけは〇〇さんのキャリアコンサルティングを否定していることになっていたかもしれません。〇〇さんは今どのようにお感じですか?」

 

という具合に一度はきちんと確認します。

※決して何度も行うことではありません。

 

二人で話し合っているのですから、

バイジーはその関わりに何かしら反応されます。

 

そしてもしバイジーに不快感を与えていたとするならば、

それは本音で「申し訳なかった」という姿勢をもてることが大切です。

 

こうしたことはバイジーを知るということにつながるのではないかと私は思います。

 

少し勇気のいることかもしれません。

 

試験だろうと実践だろうと、

一体一での人間関係が土台になるセッション。

 

万一、事例相談者との間で意図しない違和感や関係性の崩れを感じたときは、

そんな時こそ、そのまま何かに気付かせようと問いかけ続けていくのではなく、

事例相談者との対話が充実したものにできるよう、

事例指導者が勇気をもって相手の時間を大切にする関わりをしていくと、

もしかしたら事例相談者は少しは安心できるように思います。

 

自分自身のロールプレイセッションをうまく展開したいがために

そうしたことを行うのではない…

 

その心得を持っていることが特に重要であると思います。

人のことを自分の思うようにコントロールすることなどできません。

 

事例相談者も愛ある人間です。

 

考えの異なりなど、楽しみながら、

事例相談者の強みや持ち味を活かした面談を勉強するつもりで、

肩肘張らずに臨みましょう!!

 

(本日、事例指導を担当する〇〇と申します)という表現。

【事例指導】という言葉を使われるといかにもって感じ何して違和感があります。

 

「本日、お話を伺う〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」

という感じでいいんじゃないでしょうか!

 

※要するに事例相談者がよろしければなんでもいいのですが…。

 

短く記事にするつもりが、

いつもの如く、ついつい長い文面になってしまいました(汗)

 

そろそろ試験会場に向かう方もいらっしゃいます。

会場近くに前泊している方も緊張でソワソワしていると思います。

 

忘れ物はありませんか。

 

今日の東京は、お昼頃から雨か雪の天気予報です。

 

くれぐれも足元にはご注意を。

 

そして寒い一日となりそうですから、

身体を暖められるツールをご用意された方がいいかもしれません。

 

胸を張って頑張って!!!

応援してます。

 

小林幸彦