以前にも記事で触れたことがあるのですが、

私がカウンセリングの実践基礎を学んでいるときに教わったことで、

「なるほど」という言葉を使うリスクがありました。


誰でも「なるほど」という言葉を使うことはあるかと思います。


カウンセリングにおいては、

その言葉が思わぬ作用をもたらすことがあることを知っていることはキャリアコンサルタントにでも必要なことではないかと思います。


さらには、


スーパービジョンや事例指導の面接でも、

事例指導者が「なるほど」と発することが、

目の前にいる事例相談者とのセッションの中でどのような関係を生じさせるのか…


例えばそれを観察できていることが必要なことではないでしょうか。


何気に「なるほど、なるほど…」と会話の節々に相槌のように使ってしまう。


あまり良いことにはならないのかもしれません。


勿論、相手やタイミングにもよりますが、

特に「なるほど」と言わなくてもいい場面がたくさんあります。


それを意識できるだけでも事例相談者にとって随分スマートなかかわりになると思うのです。


ましてや、

「なるほどですね」という言葉には

試験官の先生からみてても(!?)と考え込んでしまうかも。


そうした言葉が鼻につく人も存在することを忘れてはなりません。


事例相談者の純粋に考える時間を阻害してしまうだろう…と推測できる言葉は、

なるべく使わない方がいい。


それは優しさや配慮等にもつながる気がします。


コミュニケーションを特に大切にしている専門家として、

プロのステージに立つときは意識したいこと。

※普段の生活ではともかく…苦笑


ちっぽけなことと感じられるかもしれません。


こうした少しずつの積み重ねは、

その人自身を映し出すことにもなり、

また安心を提供できることにもなります。


日頃の諸活動等において、

一人だけでなく指導者と共に振り返りを適切に行っているか否かを表す指標にもなることでしょう。


つまり、


どんな熟達キャリアコンサルタントでも、

一人では気付けないことは沢山あり、

他者からのかかわりを通じて学びを常に重ねている人は、

このようなことにも気付く力がつくと思います。


細かいことは気にしない!


というのは、

一見魅力的なようですが、

それこそ、その方の枠組みで支援をしようとすることにもなります。


できる限りあらゆることを想定し、

できることから取り入れながら実践を重ねていきたいものです。


このようなことも1級キャリアコンサルティング技能検定の面接対策等にも活用出来るかと思います。