本日は横浜で1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接対策講座を開催いたしました。


今年度については、

横浜では本日が最後の講座となり、

参加くださった皆様に心から感謝申し上げます。


いよいよ明日は福岡会場にて、

2021年度の本当に最後の対策講座となります。

現在、羽田より福岡へ向け飛んでおります。


※飛行機の窓から撮影してみました。綺麗ですね。


明日の福岡での講座に予約をいただいた方々にお会いできることを心より楽しみにしております。


さて、この記事のタイトルについて、

読者の方がどのように認識されたか少し興味深いところもあります。


「事例相談者として納得できないこと」


と表現すると、

ケースについて納得できないことを想像する方も多いのかもしれません。


事例指導者からおもむろに

(今回のケースのどこが納得できませんか?)

と質問したとすれば、

事例相談者としてはそれこそ嫌な気分になるかもしれません。


この記事では、

ケースについて事例相談者が納得できないことではなく、

事例指導者のかかわりに事例相談者がイライラしてしまうことに少し触れてみたいと思います。


事例相談者に対して腫物に触るように遠回しにわかりにくい漠然とした質問を投げかけたり、

(クライエントはどんなお気持ちだったんでしょうね〜)

等…実に意味深な問いかけをしたり。


事例指導者として何かしらの見立てがあって質問しているのであれば、

もう少し簡潔に伝えた方が余程事例相談者にとってわかりやすくていいのかもしれません。


勿論、事例指導の面接の中で、

事例相談者との関係性はとても大切です。


だからこそ、

まわりくどい表現は逆に関係性を損なうと思います。


事例指導者からの問いかけによって、

何かに気付かせようとするその指導者の姿勢や態度が、

事例相談者にしてみれば、

なんだかあれこれ責められているようでしっくりこないこともあるでしょう。


事例指導者が何かの問題に気付かせようとすることは、

事例指導者がある方向に導こうとしていることにもつながります。


つまり事例相談者の意図や見立て、

その対処などを間接的に否定していることにもなるでしょう。


事例相談者は考えがあって行動を起こしています。

なにもなく支援をしているわけではありませんよね。


事例相談者のことをキャリアコンサルタントのプロとして尊重しセッションに入っていくことは大切です。


どこかでロールプレイをうまくこなそうとしているところがあると、その通りにはなかなかならない。


事例相談者に集中するということは、

面接のロールプレイをうまく演じることとは異なります。


仮に、表面的にスムーズなロールプレイとみえたとしても、

試験官はそれを事例指導者(受検者)の期待通りには評価されないのではないかと私は思います。


余計なことを考えず、

とにかく試験会場で出会う目の前の事例相談者を大切にしてください。


それはスーパービジョンの実践でも同じことだと思います。