1級キャリアコンサルティング技能検定のロールプレイにおいて、

最初はとても肯定的な態度を示してくれていたのに、

事例指導の面接が経ていく過程で、

妙なところで詰めるような質問が重なることがあります。

 

事例指導者としてはそこに何かしら気になることがあるのだと思いますが、

事例相談者からするとどうでもいいと考えているところで質問で言及された感じを受けることがあります。

 

事例相談者に気付いて欲しいと考えるからこそ、

その点に固執してしまうのかもしれませんね。

 

益々事例相談者は《否否》となっていく。

 

事例指導者が抱えるジレンマが事例相談者にも同じくうつるのだと思います。

 

いつの間にか、事例指導者が説得する形になり、

事例相談者は質問されたことにただ短く答えるだけ…。

 

事例指導は、

事例指導者の考えに頷かせることではありません。

 

事例相談者の見立てや意図、

そしてやったことややろうとしたことなど、

これらを事例指導者が否定することになっては元も子もないです。

 

事例相談者が自身のやったことについて、

クライエントの反応からその受け止め方をどのように理解していくことができるのか、

そうした点であれこれと主体的に考えられるようにサポートしたいですね。

 

なお、少しお話しがズレますが、

事例相談者をただ承認すればいいということではありませんので注意が必要です。

 

肯定的に受け止めることは承認とは違います。

 

事例相談者自身がうまくいっていないと内心で感じていることを認められても、

なんだか軽視されているようで嬉しくないことが多いです。

 

強化してはいけないところは、

承認したり褒めたりすることはナンセンスだと思います。

 

わかろうとする姿勢と承認することは違いますので気をつけたいところですね。