悪いところは改善させるべき…

とわりと当たり前の指導的考えがあります。


そんなことは誰でもわかっているかもしれません。


そこを少し深め考えたい。


さて、

事例相談者の行動にはそんなに指摘されることが多いのでしょうか。


視点を変えてみたら異なる考え方も生まれます。


事例指導者が問題を探さなければいけないと使命感にかられているだけで、

なぜ事例相談者の問題を探す必要があるのでしょう。


全てはクライエントのためだから…でしょうか。


そもそも、

事例相談者が自分のケースを振り返ることを自発的にしなければ、

事例指導の面接の場はないということも言えるのではないかと思います。


要するに、

事例相談者が存在しなければ、

事例指導者がいくらいきりたっても何にもなりません。

クライエントのためにもならないのです。


事例相談者が自身のケースに何か疑問を感じて記録を書き起こすだけでも、

実は、多くの振り返りが成立していることを事例指導者が知っている必要があります。


これは記録の作成を真に取り組んでみればわかることですね。

決して誰かに指導をされての話ではなく…です。


勿論、

その事例相談者の行為が法や倫理に抵触しているとなれば大きな問題ですが…。


明日から試験が始まります。


何か手がかりになることがあればと思い少し記事にします。


事例相談者のやったことや考えたことを事例指導者の視点で否定したり指摘することは、

事例相談者にとって基本的に受け入れられないことが多いでしょう。


事例相談者にはプロ意識がありますから当然かもしれません。


それより、

事例相談者のその意図がクライエントにどうしたら効果的に伝わるのだろうか…


その上でクライエントがどんな反応を示すかは様々でいいわけですね。


このように、

先ず事例相談者のキャリアコンサルティングを支持できるところを強化していく視点を活かしてかかわることが事例指導の優先的課題につながると私は思います。


勿論、事例相談者の考え方に柔軟に対応したいところです。


決して事例指導者の面接の方針に強引に持っていこうとしない方がよいと思います。


正解もシナリオもない営みです。

事例指導者が率先してしなやかにいきましょう!