本日、横浜での講座に参加くださる方は、会場までお気をつけてお越しください。

後ほど、皆様にお会いできることを心より楽しみにしています。

 

なお、換気の効果をより良くするためにも、

頻繁に会場の窓を開けることがございます。

 

ご自身の体温調節や防寒等が行いやすいよう、

首周りに巻くものや、膝掛け等をご用意の上、

なるべく暖かくできるようにしてお越し願います。

 

さて、今回の記事について。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定のロールプレイにおいて、

事例相談者とのやり取りの中で、

 

《では…このケースにおいて、

クライエントを取り巻く環境面での支援ではどんなものがありそうですか?》

と焦点を個から組織・環境への働きかけにもっていこうとすることや、

 

また、

《あなたの聴く力を高めるためにどのような学びが必要だと思いますか?》

と学習のためのネットワークの問いかけをおこなったりしていることがあります。

 

せっかく事例相談者自身が自己のケースを通し

クライエント個人への関わり方について色々と考え始めているところに、

事例指導者が指導面接の進展に焦りと停滞を感じてしまうためか、

話題を唐突に変えてしまっていることがあります。

 

無理にネットワークや環境への働きかけを面接時間(ロールプレイ)の中に取り込もうとしている感じもあり、なんだか勿体無いように思います。

 

組織への働きかけやリファー、コンサルテーションについての視点で、

ケースを活用しながら事例相談者に問いかけていくことが効果的な場面もありますが、

まずは、事例相談者がこの面接に期待していることを大切にした方が効果的です。

 

事例相談者とクライエント個人との面談対応力、支援力にフォーカスし、

より良いキャリアコンサルティング面談を目指せるような課題を見出すことが大事でしょう。

 

事例相談者自身の面談における課題が明確になり、

何を目標にし、その達成のためにどんなことをするのか。

 

これらに十分な納得が得られた上で、

事例相談者自身の学習ネットワークとしてどんな資源があるのか、

どのようなコンサルテーションを受ける必要がありそうか、

こうしたケースの場合のリファー等の必要性など、

一緒に考えらえれるといいと思います。

 

事例相談者自身が面談における問題点や課題が明確になっていないところに、

いきなり事例指導者が組織への働きかけやネットワークを問うたところで、

事例相談者のニーズとはズレることがあるでしょう。

 

なお、ネットワークや環境の働きかけの検討等については、

ロールプレイの30分間でできなければそれはそれでいいのではないかと思います。

 

事例相談者が事例指導の中で望んでいるものに近いことであれば、

面接の中で取り入れることは必要かもしれませんが…、

そうでなければ口頭試問で事例指導者の視点でそれを表現してもいいと考えます。

 

事例指導の面接(ロールプレイ)の中でできなかったことは、

口頭試問で、できたことやできなかったこととして

整理して伝えられることができるでしょう。

 

ロールプレイの中において、

事例指導者(受検者)の価値観で余すところなく取り入れようとすることは、

事例相談者を全然みていないことにもなります。

 

注意したいところですね。