1級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験には、

事例指導のロールプレイの後、約10分間の口頭試問があります。


これまでの10年間(10回の過去)、

凡そ同じような質問をされていると思いますので、

その質問内容をわりと鮮明に覚えている方も多いかと思います。


第11回も同じことを問われるのかはわかりません。


そこで行われた事例指導のロールプレイにおいて、

大切なポイントを質問されると思いますから、

そこまで大きな変化はないように感じますが…。


注意したいことは、

口頭試問の質問内容(誰かの記憶情報のまま)を暗記して、

そのままの言葉で問われると思い込んでしまうことです。


試験官の先生が一言一句同じ言葉で質問を投げかけることはないでしょう。


変に覚えていると、

違う表現を受けた時、その言葉尻をとらえて

「全然違う質問が出た」

ということになってしまうかもしれません。


それで焦ってわけのわからないことを言ってしまうようでは元も子もないことになります。


質問の順番だってバラバラになることもあるかもしれませんよね。


つまり何が出題されるかなどわからないということになります。


そもそも、

口頭試問の答えの準備(暗記等)をしていること自体、

本来のご自身の考えの自由度を奪っているともいえるのかもしれません。


その場(ロールプレイ)で起こることは二度とないこと。


そのロールプレイをベースに口頭試問が行われるわけですから、

《この質問にはこんなことを答えよう》

とその回答について準備していることは意味がないと私は思います。


仮に練習通りの質問が出たとして、

試験官の先生からの問いにスラスラと答えられること自体、

相当に違和を感じるられるのではないでしょうか。


そのようなことを考えるより、

ご自身の面接の録音記録等をしっかりと聞き(読み)、

面接のフレームに基いて適切な振り返りができるように実践訓練をすることが対策として役立つと思います。


その振り返りにおける大事なところが口頭試問でも問われるのだと考えます。


また、今これからの社会情勢等の中で、

今後、キャリア形成にはどのような支援が重要になるのでしょうか。


今回のロールプレイを自己の活動フィールドに置き換えてみた場合、

どんな学びが必要になるのか、

どのような連携が必要になるのか等、

生涯学習の観点などからCCとして伝えたいこともあるのではないでしょうか。


そうしたことを常に考えていることで、

口頭試問でも自分の生きた考えを答えられるようになります。


上手に話す必要などないでしょう。

辿々しくてもいいんです。


本当の自分のまま問われたことを真剣に考えて簡潔に伝えましょう。