本日、横浜では今年最後の対面型講座を開催いたします。
※オンラインでは明日28日が今年最後の講座です。
予約をいただいた皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。
会場までお気をつけてお越し願います。
さて、
実際の事例指導の面接場面や、
また1級キャリアコンサルティング技能検定試験の実技に役立つポイントとして、
事例相談者(キャリアコンサルタント)の相談者(クライエント)への面談は、
・相談関係をつくる
・話しを聴く
・正しく伝える、確認する
・目標を共有する、課題を設定する
・方法や内容を提案、共有、展開する
こうした基本的なことが面談の中でどこまでできているか…
それらを適切に丁寧に振り返ることが挙げられると思います。
事例相談者が一人で自分の事例を適切に振り返ることには限界があると思いますが、
事例指導者がいて良好な雰囲気の中で聴いてくれるからこそ、
事例相談者は自身の面談力について新たな視点を得るなどして
自己成長の機会に気付くことができるのだと思います。
そのためには、
事例指導者が問題点を単に指摘するのではなく、
事例相談者が前向きな振り返りを進めていくことができるように支援したいものです。
事例相談者が自身の面談ポイントによって相談者支援に良い効果を生んでいるのか、
または、何かしらの悪い影響を与えてしまう可能性があるのか、
それはどうしてそのように考えるのか、
それはどんな場面で出やすいのか、なぜそのようになるのか、
そうしたことに真に向き合うことができることが成長の一歩になるのだと思います。
事例指導の面接について、
事例指導者が何かを解決するというのではなく、
事例相談者が自分の事例に責任を持って考えられる力を発揮していくためにも、
ある意味、事例相談者の成長を終始応援していく姿勢が必要です。
事例指導者が何かに気付かせるとか、
抵抗にあわないために論理的に言い包めるというようなことをやろうとしていると、
その多くはうまくいかないことになると感じます。
正論を振りかざすようなことになってしまうと、
例えばそれがいくら正しくても、人と人との関係性として成り立たないことにもつながり、
結果、事例相談者の支援にはならないと思います。
事例相談者が自分の事例を適切に振り返ることができれば、
より良い面談のためにできそうなことが見つけられますし、
他の面談に置き換えていった時に、その気付きが役に立つこともわかるでしょう。
事例指導者の存在の意義の一つとして、
事例相談者のその振り返りを促進していく役割があると考えます。