1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験対策を行うとき、
同じ年の事例を連続して取り組むよりも、
異なる年の事例を混ぜて取り組んだ方がいいと思うことがあります。
例えば、
第10回の選択問題が3事例ありますが、
それを、企業、需給、教育と順番にやっていくのではなく、
第10回の企業をやってみたら、
次は第8回の教育をやってみるとか、
そしてその次は第9回の需給をやってみるという具合です。
同じ年の選択問題の事例であれば、
事例相談者が躓いているところの傾向がなんとなく似ている感じもしますし、
要するに、
取り組む際にも様々な錯覚等が邪魔をすることになりそうだからです。
あえて、異なる年の過去問を意識的にごちゃ混ぜに取り組むことで、
気分的にも新鮮な感じを得られることがあります。
これはなんの根拠もない私のやり方ですが、
この考えに(なるほど!)とフィットする方はトライしてみてください。
※どちらにせよデメリットはないと思います。
なお、過去問事例は必須問題を選択問題に置き換えて考えることもできますし、
また選択問題を必須問題として考えていくこともできます。
色々と工夫ができますね。
また、もっと書けば…
ちょっぴり高度かもしれませんが、
面接試験の過去問のロールプレイケースなども論述の訓練に活用できます。
面談経過が書かれてなくても
「相談者が相談したこと」
「キャリアコンサルタントが相談したいこと」
の情報だけあれば、
論述過去問の各問に対する検討をしてみることは十分できます。
なぜなら、事例指導は事例に注目するのではなく、
この事例相談者にフォーカスしていく面接だからです。
よって、
「キャリアコンサルタントが相談したいこと」
の情報がとても大事で、事例の内容自体が薄くても、
事例指導の面接を拡げてイメージすること、考えていくことができるのです。
事例相談者が抱えている問題に注意を集中してみることで、
事例の面談経過が書かれていなくとも、
指導プランを実践的に検討してみることはできるものです。
つまり、使うのはどんな事例でも良いのですが、
事例相談者であるキャリアコンサルタントの釈然としないところをキーにして、
指導プランのストーリーを描く練習ができると効果的なのでは…と考えます。
時間をつくれる方は、
ぜひ、色々と試してみてくださいね。
やれることはやるだけやってみて、
結局、損することはないと思います。