昨年、某勉強会で学んだ学習心理学の基本についてノートを振り返ってみました。


事例指導の面接やスーパービジョンの考え方にも応用できることばかりです。


そして受検前の方にも。

 

賞と罰

褒めると叱る

 

様々な研究データで証明されていることですが、

学習には賞が有効ということ。

 

そもそも罰の効果は長続きしないのです。

 

罰を与えられると与えられた人は他者にも同じことをする傾向があり、


また罰は悪いストレスに発展しやすい。

 

罰は「もう沢山!」となりますが、

 賞は「もっともっとちょうだい!」と自然に思えます。

 

罰は副作用も多いですね。

 

そしてさらに錯覚の世界でも面白いことがあります。


指導者たるもの!

みたいなことを仰るときにありがちなことですが、

叱ってなんぼの世界を正当化してしまう。


叱ると怒るは違うとか…

叱る人がいなくなったらダメ…

だとか。


叱ることが良いことのように変換している。


実に面白いデータがあります。


多くの大人は叱ることの効果を過大評価してます。

そして褒めることの効果を過小評価する錯覚です。

 

公の場で、

親に聞くと多くの親は子どもは褒めることがいいという。


しかし、


その親の子ども達に聞くと日常的に親は叱ることが多いという。

 

立場によってまるで話しが異なる…

矛盾です。


親視点でインタビューしてみると、

 

当然に悪い時に叱る、その後によくなるという。

あり得る現象ですね。


そして良い時は褒める。

それ以上に良くなればさらにいいのですが…


やはり褒めた後にはその後悪いことがありますよね。

 

病気でも一緒です。

 

だから錯覚が起きるのですね。


悪い時に叱ると、

それがなおる?現象が出るため効果があったように思えます。


良い時に褒めるが、

その後悪くなるので褒める効果が薄いように思えてしまうでしょう。

 

つまり平均への回帰の錯誤の成分があるのです。

 

本質は回帰であるにもかかわらず、

叱ることが良い効果だと考えてしまうのですね。


錯覚です。

 

平均への回帰は

こんな例もあると先生が仰っていました。


食べたら元気になった。


考えてみればわかることですが、

単純に体調が悪い時にそれを食べたからであり、

元気になったのは平均への回帰だったということです。


要するに何にもしなくても良くなってしまうことは盲点なのですね。

 

自然な原因。


以前花粉症だった。

そして薬を飲んだ。

自然に変化したのに薬を飲んだから治ったと思い込む。


子どもたちが自然に成長しているのに、

先生の教育のおかげで成長したように感じる。


色々ありますね。

 

このブログを読んでくださっている方は、

きっと1級合格に向けて日々ご自身で勉強を重ねていらっしゃると思います。


完璧などなく、

今まで本気でやってきたことを活かすだけですね。


自己成長できていると信じ、

自分を褒めてさしあげて、

やる気をコントロールして、

この試験、絶対乗り切ってほしいと願っています!