本日11月19日はキャリアコンサルティング技能検定試験の受検票が発送手配される日ですね。


近日中には各自の面接受検日程が判明し、

またロールプレイケース概要も知ることができます。


ドキドキしている方も多いのではないでしょうか。


さて、明日から2日間、

大阪会場にて11月の1級キャリアコンサルティング技能検定試験対策講座プログラムを開催いたします。


明日は会場がこじんまりしているため少人数制、

そして

明後日は中規模会場なので8名様で予定しています。


本日は企業様での研修の仕事と明日からの講座準備を兼ね、

今朝一番で福岡から大阪に移動してまいりました。


やっぱり大阪市内は賑やかです!


どこからともなく食べ物の良い香りも漂ってきます。


今日は仕事が少し早く終わる予定なので、

早めに大阪の街に繰り出しグルメを少し堪能したいと考えています。


…といいながら、

結局は大阪の大好きなカレーライスを食べるくらいだと思いますが(苦笑)


※すでに今ランチで大阪のカレーを食しました。


講座に予約を下さった方々、

明日・明後日と会場でお会いできることを心より楽しみにしています。


どうぞよろしくお願いいたします。


さてさて、


昨日ブログにアップいたしましたCVCLABオリジナルの論述事例(選択問題)について、

私のいくつかの視点からポイントを解説いたします。

 

もし昨日の記事を読まれていない方は先ずそちらからお読みくださいね。


※2021年11月21日更新

オリジナル事例は非公開といたしました。

 

そして解答を検討いただいてから、

この記事を読んでくださると何か発見があるかもしれません。


先ず、この事例相談者が書き起こした事例を読む限り、

キャリアコンサルタントとして相談者にしたことはなんでしょうか。


《何にもしていないじゃないか》

《相談者がかわいそう》


などと考える指導者にはちょっと待って!

と私は思います。


そういう人はご自身が正しい、

と正義感に溢れているのかもしれませんが、

世の中、意外と異なることもあるものです。


私がここで考えるのは、

この事例相談者の面談経過の記録は

前半には特に相談者の心情がとてもわかりやすく描かれていると感じました。


例えば

(売り場作りなどの仕事にやりがいをもって)

(再度小売業で仕事をしたいという気持ちが高まり)

という点などです。


《その意味合いが聴けていない!》

などと聞こえてきそうですが…。


指導者として、

意外と相談者の発言記録と事例相談者のその対応(発言)に注目をしやすい傾向があるように思います。


つまり重箱の隅をつつく感じ。


事例記録自体、

事例相談者自身がまとめていることを忘れてしまうと、

事例への向き合い方がズレていくと思うのです。


記録を書いている人からすれば記録の滑り出しは意外と大切なのです。


事例指導者からすると

《気持ちを深く理解していない》

などと問題を挙げることは容易いでしょう。


側から見ればそれはそうかもしれません。


そしてその視点は本当に今のこの事例相談者にとって、

適切な成長指導プランにつながるのでしょうか。


例え試験であっても、

答えをパターン化しないでほしいと願っています。


改めて考えてみます。


この事例相談者は所感において

(負担をひとりで抱えてしまっている状態にある)

と相談者の状態把握を記しています。


だからこそ

(気持ちに寄り添い)という意識があり、

(現実的な対処方法を一緒に考えていく)

と戦略を立てているわけですね。


その背景として

(ひとりでは解決できないことは多い)

と書いています。


読者の皆様はここでどんなところにフラグが立つのでしょう?


(負担をひとりで抱えてしまっている状態)


ということ、


(ひとりでは解決できないことは多い)


ということ、


どれも一般化したことから

事例相談者はこの判断に至っているわけですね。


こうした一般化したような判断は、

心理職やキャリア支援者でなくともできる判断です。


だから…


気持ちを深く理解していない…


となるのでしょうか。


クライエントの気持ちを深く理解できるに越した事は無いでしょう。


では、指導者に立つ方は本当にそうしたことがご自身でできるのでしょうか。

とても難しいことかもしれません。


ここで少し視点を変えます。


この記事で書きたいことは、

こうしたことについて事例相談者の問題としていること自体が事例指導者の問題になりませんか…

ということです。


こうして考えてみると、

ハッとする方もいらっしゃるかもしれません。


事例指導者が目の前の事例相談者(キャリアコンサルタント)を信じられず、

あまりにも一般化した捉え方で問題を提示していることがあります。


この事例相談者が相談者のことを考えておこなったこと、

それが相談者にとって意味があったのか、


いや…意味が伝わっていたのだろうか。

その意図性は相談者にとって有意味に捉えられているのだろうか。


こう考えていくことを心がけています。


事例相談者のやったことがアウトではない。


キャリアコンサルタントがプロとしてやったこと、

その仕事にダメ出しするようなかかわりではなく、

それは本人が何かに気づき、

自身でどう変化させていきたいのかだと思うのです。


その人の成長を信じていこうと決めているからこそできる技です。


問題はなにか、どのような問題があるか、


こうした試験の問いかけに対して、

自身の視点・その角度からだけで問題を探そうとするのは違うように思います。


それなら、

先ず自身の問題を先に探した方がよいかもしれません。


それこそ自己理解です…汗

かくいう私も日々勉強ですが。