昨夜は、10月の1級キャリアコンサルティング技能検定論述試験対策講座のプログラムをスタートいたしました。

 

参加いただいた15名の皆様、平日の夜間のお疲れのところ、

最後までお付き合いをいただきありがとうございました。

 

さて、今回の記事では、

「間違い指摘反射」について触れてみたいと思います。

 

読者の皆様は、間違い指摘反射というワードは聞いたことはありますか。

 

※以下、3点は放送大学の講義のオンライン公開資料の一部を抜粋、

事例指導の面接に置き換えて表現します。

 

《一方的な説得、教育、指示、アドバイスなど》

 

《変化への準備が整っていない相手に対しては、

行動変化への抵抗を生みやすい望ましくないかかわり方》

 

《相手のことをよくしたい、相手をよい方向に変化させたいと思う指導者が陥りやすい罠》

 

これらを「間違い指摘反射」といいます。

 

まさに、1級の論述試験でそのような解答を記述していれば、

実技として、間違い指摘反射に陥っていることにもあるのかもしれません。

 

試験官の先生は、

当然に認知行動療法も動機付け面接もキャリア形成支援に取り入れたり活用することができること(勿論、事例指導面接にも取り入れられること)、

また、認知行動療法でも動機付け面接でも、

キャリアカウンセリングにおいても、

キャリアコンサルタント同士での事例指導面接でも、

根底に相手との人間関係性の構築はとても重要であることを知っています。

 

つまり、

事例指導の実技試験としての論述問題においても、

間違い指摘反射となる解答を記述したところで、

事例相談者への適切な指導プランと言えるか否かは残念な感じになるかもしれません。

 

事例指導者が、事例相談者に向けて適切な変化をただ急かすのではなく、

事例相談者が抱えている相反する心情、両価感情、複雑性等を尊重する支援・かかわり等はとても大切だと思います。

 

そのように意識して考えてみると、

過去問の事例を使って解答記述の練習を行う際、

各事例の読み方等が、いくらか変わってくるのではないでしょうか。

 

例えば、問1を考えていくときにも、

事例指導者としての視点が増えていく気がします。