本日は1級キャリアコンサルティング技能検定CVCLAB実技(論述・面接)試験対策講座の9月プログラムの最終日です。
昨日一昨日と2日間、
講座を開催してきて、改めて論述試験の必須問題の問1の重要性を感じましたので、
少し記事にしてみたいと思います。
読者の皆様におかれましては、
記事内容にフィットするところがあれば取り入れてみてください。
このブログでは一貫して記事にしていることでもありますが、
必須問題の問1について考えていく際、
割と多くの受検者の方が
《2級の技能検定試験と同じ視点で記録を扱う》
ことがあります。
2級の場合、
受検者がキャリアコンサルタントの立場(役割)として、
記録(逐語記録)を読んで相談者の問題を見立てていきますね。
1級は、
事例相談者が事例指導を受けるためにまとめた事例であることも明記されていること、
そして受検者が事例指導者の立場(役割)に立って考えていくという設定になります。
※事例記録は逐語記録ではありません。
事例相談者が記憶を辿りながら要点を書き起こしたものであることを忘れないようにしたいですね。
実技試験なのですからよりリアルに考えましょう!
したがって、
問1で求められていることとして、相談者Aの問題を問われた際、
事例指導者である受検者が事例に入り込み、
単に相談者Aの問題を直接的に見立て記述するということでは足りないと思います。
事例指導者(受検者)は相談者Aに会ってもいませんし、
また、事例そのものが《事例相談者がまとめたもの》と注意事項に記載されていることを忘れてはいけません。
つまり、事例そのものや相談者Aにフォーカスすること自体は事例指導にはならないと考えてみることで視点が変わると思うのです。
問1の文章が、
《この相談者Aについて、どのような問題があるか、あなたの考えをその根拠を含めて記述せよ。》
と問うているので、
受検者が事例を読み相談者Aの問題だと思うことを自分の考えで記述すればいいんじゃないの??
と考える方もいらっしゃるかと思います。
それはそのように考えることがその人の考えなので、
《あなたの考え》として表現すればいいかもしれません。
私の場合、事例指導やスーパービジョンを効果的なものにしていくためにも、
そのようには考えたことはありません。
私の考えは、
事例相談者が相談者Aの問題(CL視点・CC視点)をどのように捉えているのか、
まずは事例からそれらを整理した上で、
事例相談者を通して考えていくステップを踏みます。
なぜか。
事例相談者が事例指導を受けるためにまとめた事例なのですから、
そのようなステップを踏むことが事例指導に役立つからです。
また、
そのように考えていくことが極自然であるからです。
このようにひとつの問題だけをみても、
その見方、考え方、捉え方等に人それぞれの異なりがあることは面白い。
そしてその捉え方一つで、
やっていることがズレてくることも知っておく必要があるとも思います。
1級は2級の試験ではありませんので、事例の扱い方を含め、
実技試験であることを念頭に学びを進めていくことが有効だと思います。
この記事に納得できる方は、
SV等のセッションをイメージし試してみてくださいね。
まだ時間はあると思います。
1級の合格、ずっと応援しています!!!