昨日も横浜会場で1級キャリアコンサルティング技能検定試験の

論述対策講座を開催し各地から8名の方に参加をいただきました。

※今回、こちらの不手際から日程調整をいただき

別日にご変更くださった方(2名様)にお詫びを申し上げます。

 

一昨日と同様に昨日も朝から夕方までかけ

論述必須問題と選択問題を受講者の皆様と一緒に実践的検討を行ないました。

 

帰り際に「楽しかった!」

とおっしゃってくださった受講者の方もいらして、

こうした状況下でも開催してよかったと思える瞬間です。

 

会場では窓や出入口の扉を全て開けっ放しにして実施しているため、

暑かったり風が必要以上に入ってきたり、

雑音がしていたり…

決して居心地のよい環境ではないと思います。

 

それでも皆様は、

「丁度いい感じで大丈夫ですよ!」

と言ってくださいます。

 

心から感謝です。。。

 

事例の事例相談者に向き合い実践的に考えていくプロセスは、

気付きの多い充実した時間を重ねていくことになりますね。

 

様々な面で受講者の皆様にご協力をいただいているからこそ

成り立つ講座であると改めて実感いたします。

本当にありがとうございます。

 

本日は8月のプログラムを実施するのは最後となります。

横浜会場に参加いただく方は気をつけてお越しくたさい。

 

さて、

昨日も話題に上がっていたことですが、

 

《事例指導者(受検者)として気がついたこと、

問題だと思ったことを全て書き出したくなってしまう…》

 

というお話しです。

 

キャリアコンサルタントとして、事例を渡されると、

ついつい相談者(クライエント)への適切な支援方法に目が行きがちになります。

 

すると、

事例指導者が主体になって自分の視点だけで問題を抽出したくなりますよね。

 

「あなたの考えを記述せよ」って質問に書いてあるから。。。

という風になります。

 

それはそれで事例検討等のワークになると私は思います。

 

試しに、

事例を読んで気がついた問題をずらっと書き出してみたらいいと思います。

※きちんと根拠をつけて書き出すことが練習になります。

 

そのずらっと書き出された問題等を眺めてみて、

さて、

それをこの事例相談者(キャリアコンサルタント)に伝えてみたとき、

本当にその人自身の専門家としての成長支援につながるのか?

 

自問自答してみるとわかりやすいと思います。

 

どうでしょうか。

 

事例指導の面接は、

事例相談者を嫌な気持ちにさせていくことではありません。

 

いくらクライエントを守るため…

とはいえ、事例相談者をダメにしてしまうことは、

多くのクライエントの支援が行き届かなくなる可能性もはらんでいます。

 

かといって、

勿論ダメなところを強化するということではありません。

寛容になるべきだと書いているわけでもありません。

 

指導者の姿勢として事例相談者に対し、

ストレングスの側面に注目して関わっていくことの方が、

事例相談者自身が克服したいことを、

より主体的・自律的に見つけていくことができるようになることも多いのです。

 

事例指導は、

事例指導者が事例相談者に気づいたことを全て伝える場ではありません。

 

事例相談者が気になっているところの本質にフラグを立て、

そこに触れて良いタイミングとその糸口を広げつつ、

その矛盾を拡大していくイメージでしょうか。

 

つまり、

事例指導者が気が付いた問題を事例相談者に突きつけることではないので、

そのあたりの感覚を磨いていきたいところです。

 

論述は実技試験ですから、

1級に求められている事例指導者としての自己が持つ資質を総動員し、

他者の事例を掴む本質的な力を一緒に学んでいきたいと思います。