昨日は午前中から夕方までの間、

1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験受検に向けた対策講座を実施いたしました。

 

当初は福岡の会場で対面型での講座で実施する予定でしたが、

コロナの影響からオンラインに切り替えての開催でした。

参加いただいた方に感謝しております。

 

ニュース等でご存知の方も多いと思いますが、

九州は特に佐賀、長崎、福岡を中心に大雨が続いていて、

各地で非常に危険な状況にあります。

 

もし福岡会場で開催していたとすれば講座は中止になったと想像します。

 

そのように考えてみると、

昨日はオンラインでよかった面も相応にあるのでは…

とややポジティブに振り返っております。

 

昨日の受講者様からも、

「質問がしやすかった」

「色々な視点を持つことができた」

とメッセージをいただいております。

 

少人数で開催しているメリットになっているのではないかと感じています。

 

今朝の福岡市は昨日までとは一変し、

現在、雲の切れ間から朝日が顔をのぞかせています。

とても綺麗です。

 

本日も福岡会場に予約をくださった方とご一緒に

オンラインにて学びを重ねてまいります。

ご参加くださる方々はどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、

本日の記事のタイトルですが、

 

今更ながら…「受容・共感」??

 

と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そもそもタイトルから、

この記事へのアクセスを行わない方もいらっしゃるかも。

 

著名な方の中にも、

《受容や共感などと言ってクライエントの話を聞いているだけでは何にもならないでしょ?》

といった表現に近いことを仰る方も存在すると聞いたことがあります。

※現に私も目の当たりにしました。

 

捉え方はそれぞれでいいと思いますが、

そうしたメッセージはインパクトのあるワードが並んでいるため、

表現を十分に注意しないと勘違いする方が多くなってしまう気がしています。

 

今日の記事では、

昨日の論述の勉強をしている中でも出てきたポイントを含め、

読者の皆様へひとつ投げかけてみたいと思います。

 

相談者の支援をおこなっている中で、

相談者のお話しや態度などに動揺することがあります。

 

動揺とはいかないまでも、

《え?》と気になるところがあったり。

 

しかしながら、

その場しのぎっぽく、

自分(キャリアコンサルタント)の内心で起きていることをわきに置き、

表面的に繕うなど、不一致な態度を取ることはありますよね。

 

キャリアカウンセリングの戦略の一つかもしれませんが。。。

 

この時に話しを聞いている風な取り繕いをしたところで、

正直いって受容や共感も空虚なものとなるでしょう。

 

こういう聞き手の人は様々な場面で遭遇します。

 

ビジネスの商談シーンでも店頭小売業の人でもです。

 

勿論、友人にも知人にもあるかもしれません。

 

ただ普段の生活ならまだしも、

相手の人生にかかる大切な時間にもなり得る場面で、

そのような態度を持つキャリアコンサルタントだったら、

それは相談者にとってなんとも言えないような見捨てられ感を与えてしまうかも。

不誠実な態度に映ることがあるのです。

 

《次は何を話そうか》

《この人、話が長いな》

《思い込みが強すぎるんじゃないの?》

 

などなど。

 

事例の個別性に注意することができなくなって、

すぐに一般化していこうとしてしまう。

 

これは結局、

相手のことを尊重していない態度になるのかもしれません。

 

そして、

実は事例指導者もそういうことばかり考えてしまうことがあります。

なんでも戦略的に考えてしまう。

 

多少は仕方がない一面もあるかと思いますが…

 

まずは純粋に人の話に心を傾け、

真剣に感じていく姿勢を持つことは、

改めて、

とても重要なのではないかと考えるのです。

 

だからこそ、

そこで感じた自分の心を相手に大切に伝えられるのだと思います。

 

相手と大きく分離し、自分が不一致のままでは、

人への本質的な支援は難しいと思います。

 

キャリア支援者にとっての受容とか共感という意味合いは、

単に人のことを一方的に受け止めなければならないとか、

共感しなければならないことではないと私は考えています。

 

例えば、

1級の論述過去問の事例を読んだ時、

事例相談者が事例指導者に伝えたいとしているところを大切にできることで、

その事例相談者が持つ矛盾を拡げていけるような関わりが事例指導者に生まれてくるのではないかと感じます。

 

論述試験は実技として考えていきたいところですね。

 

本日、講座を受講される方も、

このあたりを意識いただくことで、

お互いの学びがより深まるのではないかと思っています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。