1級キャリアコンサルティング技能検定試験では、
実技論述問題の中で「環境への働きかけ」について問われる問題があります。
※過去問をベースにして記しています。
それが明確なのは例えば選択問題の問3です。
事例相談者(キャリアコンサルタント)の活動している分野などを加味し、
事例指導者としてどのように指導プランを考えられそうか、
事例指導面接をイメージしてみると
実務的にも大切なところだと思います。
相談者(クライエント)を取り巻く既存の環境資源を
そのまま活用していく解答を記述される方も多いかもしれません。
ただ、もう少し深めてみると…
相談者の環境に対し、
キャリアコンサルタントが心理教育を提供していくことも、
とても重要な環境への働きかけとなります。
心理教育はその時々の目的に合わせ、
例えば、
相談者自身やその相談者の周囲の関係者、
または、相談者が関わる組織・集団等にも実施ができます。
そのような意図ある働きかけを行うことが、
問題を抱えているとする相談者にとって、非常に効果的だったりします。
相談者へのキャリア形成支援に関し、
キャリアコンサルタントが直接的な支援すること以上に
相談者にとって有益なことは沢山あるのです。
またそれがイメージできれば、
他の事例においてもそうしたアプローチが諸々考えられるように成長できるかもしれません。
心理教育の実践のあり方について、
1級の論述試験などを活用し具体的に検討をしてみることで、
多様な学びにつながることもありますので、
ぜひチャレンジしてみてくださいね。