自分(身近な人も含む)にとって、

予想外な出来事、アクシデント、ハプニング、まさかの事態、驚愕の展開など、

嫌なことや大変なこと、ネガティブな出来事というのは

程度の差はあっても誰でも経験することがあると思います。

 

例えば、こうした否定的な出来事を、

のちに、肯定的なものにつなげていくという構想・あらすじを持っている人はしなやかだと思います。

 

それにはその出来事を自分にとっての

「経験」と認識できることが重要な気がします。

 

そうした人のそれぞれの生き様でもあるとも感じるのですが、

人生をより楽しく充実したものにしていくか否かに関わってくる、

つまりは、自分一人の世界ではなく、

「Generativity」という域を自分なりに高く実現していく、

そうすることを大切に考えるかどうかだと思います。

 

エリクソンはこの段階で「Care」の獲得と教えてくれていますが、

「Care」というのは、人によって様々な意味合いで受け止められると思います。

 

単に「世話」という解釈ではないと考えています。

 

自分のこと、身近な人のこと、

コミュニティ、組織、自然、世界、宇宙のこと、色々でしょう。

 

自分のことだけで手一杯という状況は、

まさにStagnation/Self-absorptionという意味合いにつながります。

 

実際、キャリアコンサルティングを提供することができるということは、

自分自身がGenerativityを意識できていることが重要で、

結局、自己をとても大切にすることができているからこそ

Generativityが高いと言えます。

 

Generativityが高い人の人生ストーリーには、

「否定的な出来事を肯定的につなげていくというプロットが共通している」

と、先輩から教えていただきました。

 

つまり、

その個人が、その経験をどう意味付けるかが

Generativityの確立に相当に大きく影響するということです。

※McAdams(マクアダムス)が示していることだと教えていただきました。

 

単に経験を積めばいいわけではありません。

 

経験から何を学ぶかによって個人差が非常に大きくなります。

 

様々な出来事を肯定的に意味づけていく自己のパワーがあることは、

人への優しさにもつながります。

 

1級キャリアコンサルティング技能士(指導者レベルの専門家)には、

そうしたひとつの人間観や志みたいなものが必要な側面もあるのではないかと考えます。

 

このような記事を書きながら、

自分がそのような人生を歩んでいるのか…

と振り返ってみると、まだまだ未熟だなぁと反省します。

 

特に、人の人生に影響を及ぼすような仕事をしているわけですから、

プロとして、その意識を高くもつ必要があると強く感じます。

 

1級キャリアコンサルティング技能検定試験に挑戦していく方も、

方向性の軸をもって、自分のモチベーション管理を高め、

素敵なライフストーリーを描いていって欲しいと願っています。

 

キャリア形成支援のあり方のひとつの視点にもなると思います。