今日は関東も関西も比較的良いお天気に恵まれ、

また気温も暖かい陽気の予報ですね。

 

本日、1級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験を受検される方は、

忘れ物のないように試験会場に向かってください。

 

心より応援しています。

 

さて、

最近は1級面接試験の受検につながる記事を書いてきましたが、

本日のこの記事で、今年度(2021年3月末)までの面接試験に関するテーマは、

一旦、終了したいと思っています。

 

明日以降は、今年度の1級論述試験について、

私の視点で少しづつ解説を重ねていきたいと思っていますので、

第11回の1級受検を予定されている方は、お手隙の際にアクセスをいただければと思います。

 

なお、事例指導やスーパービジョンに関して実践的な学びにもつながる内容で記事を書きますので、

受検予定の方以外にも記事を読んでいただけると幸いです。

 

本日の記事ですが、

タイトルの通り「事例相談者の可能性を高める想像力が大事」という点について書いてみたいと思います。

 

よりよい指導には、

事例相談者の専門性(人間観を含む)を尊重することがベースにあると思います。

 

指摘型、批判的ではなく、修正的でも断定的でもない。

 

単に起きている事実や状況などに焦点化することではなく、

きちんと、事例相談者の立場での背景にあるもの、文脈、その心理的判断に対して、

共感的な理解を進めていくことが、

事例相談者の可能性を高めたり、広げていくことにもつながり、

だからこそ改善のための成長課題設定ができるのだと思います。

 

事例相談者のキャリアコンサルタントとしてのその成長に信頼と期待を抱くことのできる眼差しを持っている人が、より良き指導者であると考えます。

 

そして、

終始そうした姿勢や態度で事例相談者に向き合うことができるからこそ、

事例指導者としての主観的な思考や感情を排除せず、

事例指導者の中で起きていることを正直に見つめたり、

また、事例相談者にそれを伝えることもできる関係性が生まれるのではないでしょうか。

 

それは指摘でも批判的でも修正的でも断定的でもない、

可能性を高める想像力になるのだと思うのです。

 

最後に、

「口頭試問で挽回できる」なんてことは考えない方が良いと私は考えています。

 

事例指導者として頭の中で何を考えていたのか、

それを整理して発することだと思うし、

また、反省的振り返りが適切にできるか…という視点が大事だと思います。

※これは日頃も一緒です。

 

ただ、反省的振り返りというのは、

あれがダメだった、これがダメでした…

ということではありません。

 

今の30分間、

一緒に考えてきた事例相談者のことをきちんと考えていれば、

そうした自己中心的な反省はしないと思います。

 

30分間は現実に起きたことだし、

取り戻すことはできません。

 

間違っても、

「次回、もしこの事例相談者との面談の場があれば…」

などという苦し紛れな言葉は発しない方がいいと思います。

 

この事例相談者とは2度と会えないとした認識で臨む方が良いと感じています。

 

口頭試問では、

今の30分間は事例相談者にとって「こういう点で役立っている」

とはっきり伝えることが大事でしょう。

 

指導者がそうした姿勢を備えていることが、

事例相談者にとっても有意義な時間だったと振り返ることができるのだと思います。

 

だからこそ、よりよくするための指導者の改善点を、

事例相談者の立場を尊重したうえで考えられること、

これが口頭試問で求められていると私は認識しています。

 

決して、

事例指導者のNo Goodな点や自己反省しています的なことを回答として発言して欲しいわけではないと思います。

 

自己を冷静に客観視できるということは、

事例相談者と過ごした時間をダメだったと表現することではないし、

こうしたところで自己中心的にならないことでもあります。

 

そしてロールプレイのお相手は試験官ではなく事例相談者です。

そこに連動した口頭試問になるといいですね。

 

最後まで諦めずにやりきってくださいね!!!

 

CVCLAB/小林幸彦