1級キャリアコンサルティング技能検定の実技試験実施概要には、

例年、事例指導の面接において、

「事例相談者との間に教育指導関係を築き…」

という記載があります。


このフレーズは受検者にとって印象的なものでもあります。


言葉の捉え方ひとつでも人によって様々ですね。


領域が異なりますが、

スーパービジョンについて研究されている先生から以下のことを教えていただいたことがあり、

私の学習ノート(メモ)から一部抜粋して皆様にご紹介したいと思います。


キャリアコンサルタントのスーパービジョンや事例指導の面接にもお役に立つお話しだと思います。

※現在はキャリアコンサルティング協議会様でも「事例指導(スーパービジョン)」という表現をされています。

因みに以前は事例指導とスーパービジョンは重なるところはあれど異なるとされていました。

 

お話しは戻り、


支持的なかかわりがいかに大切かという視点で、

キャリアコンサルタントの事例指導の面接に置き換えると以下のような表現ができます。


教育的な要素を純粋に支持的な要素から厳密に切り離すのは難しいことである。


要するに、

教育指導関係というのは支持的な要素が含まれているということですね。


というか、支持的な要素に教育指導関係の要素が含まれるといってもいいのかもしれません。


そして、こんなメモもありました。


スーパーバイザーがよって立つ理論や特定のスキル等について教訓的な情報を提供を行うことは、

指導を受ける側(スーパーバイジー)の不安を和らげることもあれば、同一化を促すことでもあり、

また柔軟性のモデルを示すことでもある。

 

そして、スーパーバイザーが自身の失敗について話すのは、

特定の要点を説明するためではなく、

経験の乏しいバイザーを勇気づけるためだったり、バイザーとの一体感を通して、なんでもできるという筋違いな希望を抱かないようにするためでもある。


こうした記述がノートにありました。


今だからこそ私も理解できることがあり、

当時はなんだか意味がわからないまま、

ただただノートに書き留めていたことを思い出します。


そして100%圧倒的な支持的関係性にあるからこそ、

スーパーバイザーを利用できることができ、

それ自体がバイジーへの安心をもたらし支持的といえる。

 

必要な時にその場にいること、定期的にコンタクトできることが、

スーパービジョンに対する満足感や助けになる関係レベルとポジティブに結びついていることが証明されているとのこと。


あくまでこれは以前私が先生から学んだスーパーバイザーの姿勢であり、

理想的なかかわりでもあります。


上記の記載には指導者とかスーパーバイザーとか、

事例指導の面接とかスーパービジョンとか混在した言葉を使用していますが、

私自身が別の領域でスーパービジョンを学んだこともあり、

キャリアコンサルタントへの事例指導の面接を学ぶときとメモ自体が異なります。


そこはご容赦ください。


ここでは事例指導の面接とスーパービジョン、

そして指導者とバイザー、

事例相談者とバイジーを同じ意味として表現しています。