1級キャリアコンサルティング技能検定の面接試験では、

例年30分間のロールプレイの後、10分間の口頭試問があります。
 
キャリアコンサルティング協議会の技能検定試験のHPにも過去問で掲載されているように、
試験実施概要のところに口頭試問の質問の一例が表現されていますね。
 
今回のロールプレイでよかったところと改善したいところを質問されたり、
事例相談者の面談の進め方の問題を問われたり、
その共有についてどうしたのかだったり…。
 
つまり受検者は、
その場で行った自身のロールプレイについて、
基本的な面接過程に置き換えながら、
適切に振り返りができるかを問われている一面があると思います。
 
論述試験で問われている意味合いと重なるところがあるでしょう。
 
時折、
口頭試問について事前に答えを準備しておいた方がいい…
と考える方がいらっしゃいますが、
型通りに練習をし過ぎていて
 
「よーく練習をしてきてますね…」
 
と、
少し嫌味な評価を受けることになってしまうかもしれません。
 
これは面接のロールプレイの進め方などでもあると思います。
 
また、口頭試問で試験官の先生から問われると、
その質問に待ってましたとばかりにすかさず答えるような俊敏なレスポンス。
 
「本当に今のロールプレイを振り返っているのかしら?」
 
と疑いたくもなってしまいそうです。
 
今ここで起きていたことを
きちんと振り返っているようには映らないかもしれません。
 
これでは実にもったいないと感じます。
 
なお、予め口頭試問に答える練習を重ねて、
型通りに答える練習をしている人は気をつけて欲しいです。
※あくまで私の視点なのでフィットする方だけご参考にされてくださいね。
 
基本的な面接プロセスを大切にすることと、
単なる型とは意味合いが異なると思います。
 
もうひとつ、
口頭試問で大切にしたいことは、
自身のダメだったところを言い訳はしないということです。
 
よかったところと改善点、
できたこと、できなかったこと、
気がついたこと等々…
 
過去の試験では色々聞かれています。
 
改善点を悪いところとして変換する。
できなかったことを悪いことと変換する。
気がついたことも自分の悪いところに気がついたとする。
 
このように、
全て自分のできていないところを次から次へと言葉にしていることがあります。
 
試験官の先生から質問されたことを、
自分の悪かったところとして置き換えて考えてしまう方は、
少しスイッチを切り替えた方が良い気がします。
 
自己評価を低く見積もったような答えは、
客観的に観ると、単に自己中心的となることがあります。
 
「自分が悪いところがわかっています。」
風に聞こえてしまうことがあります。
 
本当にそんなにすぐにわかるんだったら…
自覚しているのであれば…
 
さっき事例相談者の前でやって欲しかった。
事例相談者に失礼ではないか。
 
と感じられてしまうかもしれません。
 
先ほどの事例相談者とのロールプレイは、
今の自分の全力を尽くして臨んでいたし、
事例相談者の成長にこうした点で少しでも寄与できたのではないかと、
ある程度、自信をもって答えて欲しいと思うのです。
※自信過剰とは異なります。
 
自分は自分を客観的に観ることができています…
ということを自分で発するときほど、
自分があまりみえていないということもあります。
 
何はともあれ、事例相談者の存在があるからこそ面接場面があり、
その事例相談者との30分間は無駄ではなかったわけですから、
セルフアセスメントをリフレーミング表現していけることが大切なんだと思います。
 
一緒に頑張っていきましょう!