読者の皆さまには、今年一年間、お世話になりました。
どうもありがとうございました。
2021年まであと2日。
本日の福岡は猛烈に冷たい風が吹き、
そして午後からは雪が降り、吹雪のように舞っています。
皆さまのお住まいの地域ではいかがでしょうか。
2020年は信じられないようなことが次々と起こり、
思うようにいかなくなることがあまりに多くて、
また、ショックな出来事等もたくさんあった年です。
激変激動の世界に対応すべく、
それぞれの方が、あれこれとこれまでにないほどの工夫や努力を重ねながら
時間が過ぎていった2020年だったと思います。
そして、
瞬く間に令和3年が始まろうとしています。
本日、今年最後の記事として、
2020年の自身の振り返りや考えていること等を
少し書き留めておきたいと思います。
私にとってこの一年で最も大きな出来事は、
新型コロナの脅威がある環境下において、
CVCLABの1級キャリアコンサルティング技能検定対策講座受講を
ご希望いただける方から例年以上に反応をいただけたことです。
振り返ると、
3月〜4月に横浜と福岡で行う予定だった講座説明会に
満席のご予約をいただいたこと。
なんといっても、
この時のことが、その後の講座開催の調整等に向け、
この上ないモチベーションにつながりました。
結局、説明会自体は中止となってしまいましたが、
3月、4月に予約をいただいた方々の存在があるからこそ、
講座開催に向けて折れずに進めることができたのです。
さらには、
2019年度に受講下さった方々からも、
1級CC対策講座開催のリクエストをいただけたことも大きなパワーになりました。
だからこそオンラインで何ができるのか…
についても検討を重ねてきましたし、
一部の方にはオンライン講座の試行にお手伝いをいただき、
何度も何度もテストを繰り返しました。
結果、
2020年はオンライン講座を諦めるという判断にも至りましたし、
だからこそ今年の6月からのリアル(会場に来場いただくスタイル)での
講座開催に踏み切ることができました。
そして会場の施設関係者の方々にもご協力をいただきながら、
できる限り、感染拡大防止の対策を検討してきました。
併せて、
受講者の皆様に、都度ご意見やアドバイス等をいただいたおかげで、
年内に予定していた全プログラムを無事に実施できています。
全国各地から横浜・福岡の会場までお越しいただき改めて御礼申し上げます。
受講者様にとってCVCLABの講座が1級合格に少しでもつながっていくこと、
そして、
それぞれのキャリアコンサルティング実践等に役立つ学びにつながっていることを願っています。
少し話題がそれます。
キャリアコンサルタントの方が、
「自分が稼ぐためにキャリアコンサルティングをしたい」
「キャリアコンサルタントの資格で生活基盤を作りたい」
という視点でお話しをされているシーンに出会うことがたまにあります。
私はこの考えはやや違和感を覚えています。
※決して否定していることではありません。
また
「企業組織等にキャリアコンサルティングを導入させたい」
とか
「キャリアコンサルティングで組織を変える」
とか
そうした視点でお話しをされる方もいます。
私はそれは起点が違うと考えています。
自分を含めてのキャリアコンサルタントの育成のためにも、
質的向上のためにも、
そうした考えを自分の中で整理した一年でもありました。
キャリアコンサルタントという役割の人が存在することや、
キャリアコンサルティングを浸透させたいというようなことを前提にしたお話しは、
悩みを相談したいと考える人からすれば傲慢な考えに映るのかもしれません。
人が生活を送りながら
《キャリアコンサルティングをぜひ受けたい》
《何かに困ったとき、ふっと迷ってしまったとき、気軽に相談したい》
というようなニーズみたいなものがその人(相談者)の中にあって、
はじめて、
その人にフォーカスしたかかわりが専門家として考えられるのであり、
そうしたとき、いつでも面談を提供できることが大事なのだと思います。
キャリア形成支援の仕事を獲得する、
ということを意図的にこちらから行うことは、
相談者不在の世界観のように感じることがあるのです。
あくまでこれは私の感じ方であり、
様々なご意見・お考えをお持ちの方がいらっしゃるので、
この場ではここまでを書き留めておきたいと思います。
いつかまたこの記事を自分で見返したとき、
私自身がどんなことを考えるのかが楽しみです。
ただ、気持ちが弱くなっている、弱くなってしまいそうな人が、
できる限り気軽に言葉を発すことができる場面を提供できるようにしたい。
当然ですが、
元気な人でも相談したいことは色々あるでしょう。
そうした人の相談を聴くということも併せて大切なことです。
今年は特にこうした原点を考えた一年だったと思います。
2020年4月〜7月にかけ、ある方のお誘いを受け、
路頭に迷ってしまった方々へのサポートをボランティアでおこなってきました。
そこで改めて感じたことは、
理論や知識、技法や資格、自身の経験等では人を癒せないということです。
このお話しは以前にある先生から教えていただいたことで改めて実感いたしました。
勿論、相談者を癒すためだけに面談を行うわけではありません。
しかし、
人が人に相談をするという場面を相手の立場で分かろうとする人は、
癒すという表現を色んな意味で知っていると思います。
私自身、4月から仕事が急激に少なくなり、
収入面でもはじめての経験をいたしました。
それでも人のお役に立ちたいと思い続けていくことができたのは、
カウンセリングを学んでいたことや、
そしてその仲間や家族に支えられているからだと思っています。
癒される何かがあるからこそ、
その時々で適切な判断、適切な行動が取れたりもします。
今年は7月には、
私にとって大きな大きな学びのチャンスが訪れました。
この件について、誰かに強いられたことではなく、
チャンスをいただけたので自身で責任を持ち積極的にお受けしたことでもあります。
7月22日から11月20日までかけ、毎週のように東京に向かい、
国が検討しているプロジェクトに触れ、参加することができ、
また、そこで学んだことは、自分が費やした労力や時間等、
何に置き換えてみても、とても意義のある内容と経験をいただいたと思っています。
そこで学んだこと。
それは私一人のものではありません。
早速、
CVCLABの講座で1級キャリアコンサルティング技能士の養成力、
そして、
キャリアコンサルタントの育成につなげていくため、
日々実践的に努力をし活用しています。
昨年に続き、
日本キャリア・カウンセリング研究会様、
日本産業カウンセラー協会の神奈川支部様にもお付き合いをいただき、
CVCLAB講座プログラムについて更なる磨きをかけています。
また、
今年は日本産業カウンセリング学会様にも会員として加入し、
学びの幅を広げていこうと思い新たなネットワークを徐々に広げています。
来年もまた一緒に学んでいける方とともに、
お互いが人として、キャリアコンサルタントとして、
ひとつでも多くの成長を実感できるような一年にできたらいいなと思います。
読者の皆さまのさらなるご活躍、
そして、
受検者の方のご努力が実りますことを心よりお祈りしています。
とびきり素敵な新年をお迎えくださいね。
全国の読者の皆さまへ、
一年間、本当にどうもありがとうございました。
CVCLAB/小林幸彦