いよいよ1級キャリアコンサルティング技能検定試験(学科・実技論述)まで

本日と当日を含めず30日間となりましたね!

 

凡そ1ヶ月間です。

 

この時期、

何をするのかによって結果が変化することもあるのでしょう。

 

とはいえ、

最優先したいことは体調管理です。

こころとからだを万全にして試験に臨んでください。

 

さて、今回からは1級CC論述試験の過去問を活用して、

ひとつの視点で各問について解説をしていきたいと思います。

 

ただ、

今年度は国家資格キャリアコンサルタント試験で論述試験の出題形式に変化がありました。

 

そうした点も踏まえると、

1級CC技能検定試験でも変化があることを想定してもよいかもしれません。

※特段なにもなかった時はごめんなさい…。

 

私が個人的に感じていることなのですが、

1級の論述の場合、

過去の第5回から第9回までの問いが明解でよく設計されていた質問内容だったと思うので、

これをわざわざ変化させる意味がない気もします。

 

しかし、キャリアコンサルタント能力要件の改定に合わせて、

変えなければならないという状況があるかもしれません。

 

例えば、

2ケースということは変わらなくとも、

これまでの選択問題の分野別のあり方に違和感があった方もいらっしゃるかと思いますので、

そうしたところがガラッと変わっていくかもしれませんよね。

 

一例では、

個人、組織、グループなどの分野での事例指導面接となっていくこともありだと思いますし、

色々と考えてみるとキリがないですね。

 

単に質問の文章だけが変化するだけではないということだって考えられるので、

もし私だったら、様々な場面での事例指導をイメージして勉強や対策を重ねると思います。

 

このようなお話しは、いくら考えても根拠がなく想像の域を超えられず、

あまり意味がありませんが、

なにが起きてもおかしくはないということは頭に入れておきたいところです。

 

過去の例では、

第1回から第5回まで、毎回微妙に問題に変化があったことですし、

それは事例指導に必要な基本的な要点が問われていたことには変わりはありません。

 

シンプルに考え、

どんな変化にも驚かずに済むようなタフなメンタルを備えたいです。

これも1級CC技能士として必要なことにもなるのかもしれません。

 

本題ですが、

ここでの記事は昨年度の第9回の過去問を活用しての解説になるため、

上記のように各問が変化することも視野に入れて考えながら記事を読んでいただければ幸いです。

 

先ず、必須問題と選択問題をトータルで考えてみます。

 

第1回での1級論述試験では、

必須も選択もそれぞれ5問の設定があり単に事例が変わるだけで問いは同じでした。

 

では現在はなぜ必須と選択で問いかけが全く異なるのでしょうか。

 

第1回などの問題の解説はしませんが、

直近の第9回での問いをみると、

 

必須問題では、

事例相談者を通して相談者Aの問題を把握すること、

そして、

相談者Aの問題を事例相談者がどのように考えどう対応しているのか、

その対応の問題は何か、

さらには、

どうすれば相談者Aへ役立つ支援になるのかを問われていますよね。

 

これは事例指導の面接で事例相談者への成長的かかわりに必要な要点になります。

 

先ずは事例を使って事例相談者の立場を理解していきながら、

相談者Aへの最適な支援内容を一緒に検討して、

事例相談者自身が自分のかかわりを適切に振り返ることができるように支援していくことになりますね。

 

そして選択問題ではケースを変え、

事例相談者が抱えている問題を把握しつつ、

事例指導の具体的なプラン(事例相談者の成長支援計画)を立てていくイメージで整理します。

 

よって、

事例相談者のキャリアコンサルタントとしての成長課題が隠れている問題を示し、

その上で明確な目標設定を行い、

その目標達成のための方策を具体的に提案していくことが求められます。

 

さらには事例相談者がこれから相談者を支援していくにあたっての、

必要なネットワーク構築、そしてケースからみた環境への働きかけについて、

事例相談者の立場に立ちながらコーディネートしていくことが求められていると思います。

 

このように必須問題と選択問題は事例指導の面接プロセスの要点をおさえている内容になっていると思いますし、ケースを概念化していくこと、

「この事例相談者」固有の課題に向き合っていくような問いかけになっています。

 

どんな事例相談者(キャリアコンサルタント)にも当てはまるような、

パターン化されたような解答では厳しい結果があったのではないかと感じます。

 

初めて1級の論述過去問を確認された方は、

その質問の幅の広さ、奥深さ、曖昧さ等に驚いた方もいらっしゃるかもしれませんし、

何度かチャレンジされている方にとっては第5回の過去問からずっと同じ問いかけですので、

もうお馴染みになっているかもしれません。

 

どんな事例だろうと、どんな質問設定だろうと、

そもそも事例指導の面接の目的を事例指導者として理解できていれば、

あまりケースに左右されることではないと思います。

 

事例指導面接に必要なことを問われるはずですので、

実技として、事例指導の面接に大事だと思えることを自身の中で整理して、

自分の考えに軸を持って挑みましょう。

 

明日から2日間、福岡会場で論述対策と面接対策の講座を開催いたします。

 

学びの時間を少しでも楽しくお過ごしいただけるように工夫していきたいと思います。

 

受講いただく方には新たなことを発見するつもりでご参加くださると幸いです。

 

どうぞよろしくお願いいたします。