ここ数日の記事でアップしてきた論述試験のポイントについて、
引き続き私の視点で記事にしています。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の受検や実際の事例指導において、
なにかひとつでもお役立ていただけたら幸いです。
今回はキャリアコンサルティング(面談)の基本フレームについて書きます。
私の場合、
基本的には木村周先生の
「キャリアコンサルティング理論と実際」
を基本にした講座を多く受講してきていて、
なかでも田中春明先生が当初から示してくださっている面談基本フレームは、
様々な現場で活用する場面が多くあります。
キャリアコンサルタントにとって面談のステップは、
最初に学ぶ基本となる共通の視界です。
勿論、これはキャリアコンサルティングだけではなく、
例えば、
組織での人材育成にもそのまま役立てていくことができるものであり、
私の場合はキャリアコンサルティングだけではない世界でもこのフレームを使っています。
要はシステマティックアプローチですね。
そもそもCC技能検定試験の評価でも、
基本的態度や姿勢、関係構築力、問題把握力、具体的展開力というポイントをみてくださっています。
事例相談者が相談者と面談をおこなって、
そうした視点でみたときに、
なにができていて、なにができていないのか、
共通の視界で事例相談者の視点から自己評価した場合どうなるのか、
事例指導者は先ずそれを理解しようとする必要があると思います。
論述の事例からでも
それは人それぞれの価値観などから読み取れます。
それが「あなたの考え」であることは間違えないわけですね。
事例相談者をそのように理解していこうとしながらも、
事例指導者の視点からみえてくることも勿論あります。
それは事例相談者の視点となにが異なるのか、
そうしたポイントが何かの糸口になるのかもしれません。
論述の事例を読みながら、
面談プロセスのステップにそってフレームで確認していくと、
事例相談者の成長ポイントがいくつかみえてきます。
どこを優先していくことが効果的なのか、
その根拠を含めて事例指導者としてプランを立てていくイメージで論述を検討してみるといいのではないかと思います。
次回の記事では続けて別のポイント④を解説してみます。