※この記事はオンライン化を否定しているものではありません。
推進していくとき、何が必要か、真剣に考えるときではないかと思っています。
新型コロナの影響から、
この短期間で多くの方がオンラインを推奨している状況です。
ここでまずいと感じるのは、
よくわからないまま他人にオンラインを勧めてしまうこと。
※お相手がよくわかっていない場合も多くあります。
中には、
〈オンライン化できない人や組織はダメかも〉
というような表現を示す人もいます。
果たしてそうなのでしょうか。
※今日の娘たち。
それぞれ異なる大学ですが、
仲良く同じテーブルでオンライン講義を受けています。
PCセキュリティ水準はかなり高めです。
今だからオンライン化の見直し、それもひとつの手ではあると思いますし、
それは今になって始まったことではなく、
使っていた方は以前から活用し続け色々と見直してきたと思います。
ただ、
一般的にそれほど広く展開はされていなかった、
そのツールを活用した広がりは弱かっただけかもしれません。
私は仕事上、外資系企業様との契約から、
サイバープロテクター関連の保険に法人として加入する必要があり、
その保険の内容も必要性も知る機会(アップデートされる情報収集機会)が多い方です。
専門家の方曰く、
今の国内の状態ほど危険なネット上の環境はない…
といっても過言ではないそうです。
便利ツールも、
使い方を知らないと凶器に変わるとおっしゃられていました。
もし通信機器等に疎いという方が近くにいたら、
少しその人をイメージしてみてください。
その人は、
オンライン=ネットにつながっている
という意識がどこまであるのでしょうか。
自分の端末がネット上につながっていることがどういうことか、
認識されているのでしょうか。
自分だけの問題ではなく、簡単にそこに他者がやってきて、
コンピュータウイルスを仕込むことができてしまうのです。
それは、
その情報端末(スマホやタブレット、PC等)に存在する情報が
簡単に脅威にさらされてしまうことにつながります。
そして、
その端末を経由して他の人の端末まで危機にさらされます。
この世の中は、スマホで簡単に代金決済できるように設定されていたり、
そこに大切な情報を記憶させていたり、人の情報まで保存していたりします。
要は、
新型コロナウイルス感染拡大の防止のために良かれと思ってやっていることが、
その人のIT知識の疎さなどから、
ありとあらゆる個や組織へのサイバー攻撃を助長させてしまう、
それこそコンピューターウイルスを感染拡大させてしまう行動を
知らず知らずにとっていることがあるのです。
本来なら、
ツールを使うときは、十分にオンラインシステムの知識を高めてから導入すべきことなのに、
多くの個や組織が必要に駆られ(というか利便性を求めて)、
何も知識がない人にまで危ない道具を使わせているようなものにもなります。
便利なものにはそれだけリスクがあることは知っている人も多いはずですが、
今回のオンライン化の進展に関しては、
スマホやタブレットが浸透してしまっていたことなどから、
オンライン化が身近に感じられ誰でも簡単に受け入れてしまう。
誰でも低コストで簡単に使えてしまうところが本当に弱いところなのです。
オンラインで人とつながった瞬間は嬉しいものです。
そこにつけ込んでくるのがサイバー犯罪。
たまたま先日、サイバー関連の資格を取るための諸準備として、
それこそオンラインでのある勉強会に参加したのですが、
やっぱり知らないということは恐ろしい…と改めて反省しました。
読者の皆様も、
もし身近に情報機器やインターネットの世界に弱いな…という人がいたら、
なんでもかんでもオンラインを勧めるのではなく、
一息置いて考えてみたらどうでしょうか。
どういうメールがきたら危ないとか、
こんなファイルが来ても絶対開けないようにだとか、
こういうポップアップ情報が出てきたら無視するようにとか、
URLに簡単にアクセスしない方がいいとか、
見極めのマニュアルは難しいかと思いますが、
感覚的に、
その場でいかに鼻がきくか!
これが大事だと思うんです。
メンタルヘルス促進の一次対応の世界に近い感じですよね。
これは違うな…という何かに気づくということ。
専門家にならなくてもいい、
専門家に頼らなくてもいいから、
とにかく、
ツールを使うのなら、使わせるのであれば、
そのくらいのアンテナは持たせておくべきだと思うのです。
いかがでしょうか。
ウイルス感染させてしまっては本末転倒です。
本当に気をつけたいところですね。
