効果的な学びの条件として、
「動機付け」があります。
1級キャリアコンサルティング技能士(指導レベルキャリアコンサルタント)は、
そうした理論と実際を知っている必要があり、
またテクニックのひとつとして実践できる必要もあります。
なお、このように自信ありげに記事を書いていますが、
決して私がそれが出来ていると記しているわけではありません。
教えていただいた言葉などをまとめているノートからポイントを書き出しています。
さて、本題です。
事例相談者は大概、
クライエントの支援には高い動機を抱いています。
(動機付けの高い領域)
一方、
事例指導者が気にすること、教えたいとすること、
事例を評価すること等には無関心かもしれません。
(動機付けの低い領域)
要は、
この「高い」と「低い」を結びつけることが効果的な学びにつながるのです。
人は、
題材への純粋な興味があることや、
克服するに見合う報酬があること、
専門家としての能力や知識が養われること、
こんな時にその内容を学びたいと思えるのでしょう。
学びの動機付けが可能となる5つの要素に、
・達成感
・承認
・仕事そのもの
・責任
・前進
とあります。
一例ですが、事例相談者が、
その面談をより効果的に進めるにはどうすればよいかを学ぶことで、
達成のための欲求を満たす可能性が高まります。
相談の受け方など、その業務のやり方を学べば、
自律して行動する機会ができ、成長の可能性は高まっていくことでしょう。
事例相談者への動機付けは、
学び自体を受け入れやすくしてパワーを高めます。
1級CC技能検定試験の実技(論述・面接)の場面でも、
こうしたことを意識して効果的な目標設定を行なったりすることが必要かもしれません。
ここで過ごす時間とその内容が目の前の事例相談者にとって役立つことを、
事例指導者はわかっている必要があり、
また、事例相談者もそのように感じられている必要があります。
動機付けは、
事例相談者にとって、
重要なことであり、役に立つことであり、有意義である。
それが明示されていることは大切なのでしょう。
それは誰が行うのか…
この事例相談者の相談を受ける
貴方(事例指導者)にほかならないのです。