1級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験で、

知っているはずの言葉が喉まで出かかっているのに書けない。

 

こんな経験をしたことはありませんか。

 

この現象を加齢のせいだとか、

語彙力が足りないとか思い込む方も多いかもしれません。

 

そんなに自身を責めては自分がかわいそうですね。

 

せっかく知識がある、

わかっているのに肝心なところで言葉が出てこなければ試験で解答が記述できません。

 

ある実験で、語彙力の豊富な人を対象に、

特定のワードを長年使用しなかった場合、

または、意識しなかった場合、

そのワードが突如必要となった際、

それがスムーズに使えるのかを調査したとありました。

 

結果として、

 

TOT「tip of the tongue」現象が多く現れたというものがあります。

※まだまだ研究の必要がある内容だそうです。

 

私が感じるのは、

日頃からいかにそうした必要な言葉に触れているか、

また、他者の言葉を聞き学ぶことができているか、

そのような意識を持つことがとても重要だと思います。

 

「知っているはず」

だという認識は既知感と言われますが、

 

その既知感だけでは

緊張感溢れる試験会場の場で、

大事なキーワードがスムーズに浮かぶとは限りません。

 

限られた時間の中で、事例を読んだ時、

 

例えば、

 

論述解答の記述の道筋や内容が既知感とつながり、

スムーズに言葉が出せることが必要なのでしょう。

 

これには常に基礎的な知識力向上に努めていたり、

トピックを自分に吸収していく努力が大事で、

ご自身の行動あるのみではないかと考えます。

 

直前の試験対策だけでいきなりそうした力が身に付くとは思えませんので、

対策だけではなく、日頃からそうした学びの場を持つ事をお勧めします。

 

また、異なる視点になりますが、

物事の考え方には、長期にわたって形成されているスキーマがあり、

適宜適切な学びはそのスキーマ修正にも役立ちます。

 

お互いに頑張りましょう!