1級キャリアコンサルティング技能検定試験の
論述問題の必須と選択の考え方をひとつの視点から考えて書いてみます。
必須問題と選択問題では違う事例になりますが、
必須から選択への各問の順序は、
事例指導の面接プロセスにそった内容だと私は思います。
要は、事例指導者として、
事例指導の面接を進めていく上で重要な要点を実践的に理解しているのかということを問われている試験だと考えています。
事例指導の面接の目的やその意義を把握していることが大前提であり、
その上で必須も選択も事例の扱い方や事例相談者との関係性、
事例指導者の態度やかかわり方による影響、
等々を理解していることは論述においても大切なことです。
そうしたことが頭に入っていることで、
必須の問1〜問3までで何を問われているのか、
そして、次に選択では何を問われているのか、
これらが明確になってくると思います。
解答の書き方等をどう書けば良いかと悩むよりは、
上記ような理解を深めていくことが実践で役立つでしょうし、
また実技(論述・面接)試験においてもかなり役に立ちます。
必須の各問の考え方は私の視点で前回の記事までにまとめていますので、
まだお読みになられていない方はよろしければアクセスしてみてください。
選択問題については、
次回から各問に踏み込んで解説していきたいと思っています。
今日の記事では全体的に表現してみます。
必須は事例相談者がまとめた事例に踏み込んで具体的なことを根拠を含めて表現する必要があると思います。
事例に踏み込んでといっても、
私たちは相談者Aには会っていないのですから、
そこは注意ですね。
ついつい事例に入り込んでしまって自分自身が相談者Aの担当者になって自己中心で考えてしまうことがあります。
事例相談者を中心にして相談者Aの問題やその解決策を考えることが大事ですね。
それから選択は、
必須で問われていることから発展させるようなイメージだと私は思います。
選択の事例においても、
必須の解答を考えるときのような基本プロセスを経て、
その上で事例相談者の成長支援のための指導プランを描いていくための重要な要点を問われていると思います。
例えば、
必須問題の問2で問われていることと、
選択問題の問1で問われていることは異なってくるわけです。
このような理解や考え方等がご自身の中で確立しているか否かで、
論述を実践的に検討する際のポイントが異なってくる気がします。
まだ試験日まで1週間以上あります!
できることをしっかりやって臨みましょう。
読者の皆様を応援しています。