約7年前、
対人援助職のスーパービジョンの基本について、
あるケースワーカーの先生から学ぶ機会をいただいた際、
その時の私にとって一番印象に残り、その指導がためになっていること、
そして現在も実践等で役に立っていることをひとつ書きます。
ずっとここで書いてきていること、
そしてそれはCVCLABを立ち上げた原点にもなり、
1級対策講座でも常にお話ししている内容です。
実際に1級キャリアコンサルティング技能検定試験で、そうした考え方が役立っているからこそ、
私を含め、多くの方が1級CC技能士としてご活躍されているのだと信じています。
ずばり結論から表現すると、
「問題解決にあたって標準的な方法はない」
ということです。
問題や課題を抱えた事例相談者やクライエントに対し、
バイザーが標準的・画一的な態度で面接に臨むことはナンセンスだと徹底して指導を受けました。
解決策を自分の引き出しにあるパターンの中で対処したいと考えている。
その面接の進め方もパターンにしたがる。
これは論述でもロールプレイでも同じことがいえると考えています。
「問題があるとするならば、その解決策は現場で考案され、より良い質の向上を目指した諸活動とすり合わされるべきである。」
これが私が貫いている実践での大事な軸であり、また、実技の試験対策にも繋がっています。
現場とは、
事例指導面接の場を含みます。
目の前に存在する実際の事例相談者との対話の場を現場とするならば、
問題を抱えている事例相談者と、その解決策を考案し、
事例相談者が目指す諸活動とすり合わせて進められていく必要があります。
事前に事例指導面接の内容をいくつかのパターンにして向かうことではありません。
2級技能検定試験を受検される方にも、
クライエントの問題を事前にいつくかのパターンに決めつけて向かうことがあるように聞きます。
いくら試験だからといって、
それではキャリアコンサルティングの実技にはならないのではないでしょうか。
目の前の方と対話を通じて色々とわかってくること、わからないことがみえてくるのです。
その現場を特に大切にして欲しいものです。
本当に相談者や事例相談者にとって価値のある意義深い面接が展開されれば、
実技試験は合格できると思います。
論述でもロールプレイでも本当の時間を創ることはできます。
応援しています!