今日は令和1年11月1日と数字の並びが良い日ですね。

あるお店で、
《R1・11・1》
とレシートに記載されていて
「あらま」
と思いました。

さて、
今日は私が現場で意識している場面のひとつを書いてみます。

事例指導のロールプレイなどでもお役に立つかと思います。

事例相談者の方とお会いする時に気をつけていることなのですが、

事例相談者は、
自分のクライエントとの面談について、
自己の中で肯定的評価を守っている面があるということです。

無意識に傷つくことを回避しようとしていることがあるのです。

これは事例相談者に限らず、
カウンセリングをしたりコンサルテーションを行う時など、
様々な場面で同じことが言えます。

その自己評価を維持しようとしている側面を大切にしていくことが、
実は事例指導の効果的な進め方のひとつなのです。

自分の事例を使ってあれこれと話し合う時、
事例相談者からすればその事例は自分の事例であり、
自己関連性の高いものです。

なのに、
他者である事例指導者から自分よりも優れているような視点を出されたとき、
事例相談者としては自己の評価が脅威にさらされることがあるのです。

ここにフラストレーションが生じるわけですね。

このようなときに事例相談者はどのような心理が働くのか、

そのひとつの乗り切り方として、
その状況について自己関連性を低くして、
事例指導者との距離を拡げて、
事例指導者が懸命に話している内容を他人事のように捉え防衛に入ります。

せっかく自己評価を開示しようと前を向いている事例相談者に対して、
その大事な所を事例指導者は知らぬ間に指摘していることがあります。

勿論、
事例相談者の方は大人であり、且つ専門家です。

あからさまには表情に表さないと思いますが、
きっと神経を逆撫でされたような気持ちになっているのかもしれません。

自己評価を維持出来る安全な場面を提供することはプロ同士のマナーでもあるかと思います。

事例指導というと、
《指導しなければ》
みたいな感じになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
急がば回れでいきたいところですね。