久しぶりに記事をアップいたします。
早くも3月半ばとなりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
3月22日の合格発表まであと10日間を切りましたね。
私事ではありますが、
3月5日から家族でアメリカへ行き1週間ほど様々な体験をしてきました。
ツアーとは異なり、
初めての地で、自分たちが持っている情報を基にして諸々の手配を全て行うという、
ややストイックな旅行を計画したため、不安が期待を大幅に上回るような数々の想定外の体験をすることができました。
些細なことでは、
成田からLAに行く飛行機が大幅に遅延したり、
LAX で手配しているホテル送迎のシャトルバス乗り場が曖昧だったり、
宿泊先ホテルに着くとアメニティやタオルなどが一人分しかなかったり、
部屋のトイレの水が詰まり溢れそうになったり、
娘が忘れ物を取りに行ったら部屋の鍵が開かなくなったり…
こんなことは例えば、
J○Bさんとかのツアーであれば、添乗員さんとかツアー関係者に言えばすぐに対応してくれるでしょうけど、
どれもこれも思うようにことが進まないと、テンションがやや下がりそうな出来事にもなります(苦笑)
細かなことを記せばキリがないかもしれませんが、そうしたことも今となっては楽しい思い出です。
娘たちも勉強になったようです。
思うようにいかないこと、
そして刺激的なこと、
人種の違いなどから様々なことが得られました。
勿論、衛生面でも桁違いだと思います。
※どちらが良いかは人それぞれなので記しませんが。
日本が安心・信頼感があるというのは、
要は治安問題だけでは無いのです。
そうした日本のあり方からすれば、当然、キャリア援助のあり方も大きく変わりますね。
海外の研究が生粋の日本人にマッチしないことがあるのは、
こうしたあまり関係性のないと思われる小さなことの積み重ねではないかと私は思います。
お話しは戻り、
私たちが宿泊したホテルはトーランスにあるホテルだったので、
比較的治安が良い地域なのですが、
問題は、どこに行くにも車が必要という事です。
LAの渋滞は名物ですが、
そのおかげでどこに行くにも、片道凡そ1時間〜2時間は覚悟する感じでした。
LAでの運転にある程度自信があるのであれば、
今は国際免許の手続きなども現地でできる時代ですし、簡単にレンタカーを借りることは出来たのですが、
渋滞の反動からなのか、あちらの方々のフリーウェイでのスピード感は半端ないものがあり、かなり怖いです。
とても運転する気になれなかったことと、
少しルールが異なることもあり運転は断念しました。
では、どのように過ごしていたかというと、
一部の日程を除いて、Uberアプリを急遽ダウンロードし、スマホでUberを呼び、現地の一般人の方に各地まで運んでいただいたのです。
合法的素人タクシーですね。
LAのUberの運転手の方は日本語は先ずできない方が多く、
その殆どの方とはコミュニケーションのすれ違いばかり。
Uberアプリに運転手さんの評価は出るものの、どこの誰がやってくるかはお楽しみというスリルのあるサービスです。
こうしたことも私たちは一応楽しむことができ、
無事に何事もなく?そして家族揃ってやればできるね…
という根拠の弱い勇気を得て帰国いたしました。
長女は今年5月から留学なので、
改めて様々なことに課題や可能性を感じたと思います。
私が現地の方(永住権をもつ日本人)とお話しをした際に少しわかったことなのですが、
日本人は集団の結束力がとても強い…(よく言えば。。。)
空気を読むとか、その場の調和を乱さず従ったりとか。
周囲と異なる考えを持っていても黙っていたり。
そうした配慮的なことは良き文化に繋がることもあるだろうし、
しかしながら、
逆に阻害要因になることもあります。
対して、あちらで生活をしている方々は、
例えばUberの運転手の方も含めて、相手に対して必要最低限のことくらいしかしない方が多いし、
一人ひとりがとても逞しく生きていることがわかります。
言いたいこと、感じたことはどんどん言ってくるし、
見た目などにとらわれず自分のあらゆる権利感を当然のように持っている感じの人が多いと思います。
非常に合理的な感覚を持っている人が目立ち、日本人との生き方、見方の違いは拭えないと思います。
DNAの違いなど関係ないという研究もありますが、
現場で実際の生活を送っている方は相当に違いを感じると言います。
例えば、私がお話しをした方との感触ですが、
はっきり言ってキャリアのお話しなども全く噛み合わない感じがあります。
例として学生の就職活動についてのお話しでは、
「こっちの学生は自分は何ができるということをはっきり言える。
そのレベルは、希望の会社やその組織の仕事内容について既に具体的に知っていて、
その会社に勤めている現在のベテラン勢の仕事のやり方よりも、
新たにこうすればもっと生産性が上がるなど、
入社前から改善提案ができるレベルだったりするよ。
学生なのにだよ。日本ではそんなことはあまり有り得ないでしょ。先ずは様子を見ようとか、先輩を立てようとか、そんなことはこっちではあまり効果がないですよ。」
ということでした。
勿論、私が聞いたのは想像をはるかに超える広大な土地の極一部のエリアに住む一部の人のお話しなので、
全てのことではありません。
ただ、街を歩いて人の観察をすれば、その違いは顕著です。
※向こうに何十年と住んでいる日本人の方も、絶対的に価値観が異なると全員が言っていました。
ここで何を伝えたいかというと、
私たちはキャリアコンサルティングを学ぶとき、
海外の学者の方の理論をベースに考えることが多いと思います。
日本の大先輩の方々の研究も、
海外の学者の理論の影響を受けているといわれます。
それは心理学のルーツやカウンセリングそのもののルーツから当たり前かもしれませんが、
本当に日本魂の組織や人を支援するときは、海外の人を対象にしたエビデンスでは合わないことは当然であり、
今の時代だからこそ、日本人がようやくキャリアを計画的に考えていく必要性が出てきたわけで、
日本版のやり方やツール、理論が絶対的に必要であることがわかります。
漠然とした記事になりましたが、
たった一週間という期間でも、自分で歩く旅をしたことで、その場で暮らしている人の生活や人生がじわじわと伝わってくる感じが勉強になりました。
そしてやっぱり私は日本が一番好きで、
この日本で生涯生きていこうと強く思えたものです。
日本に住む外人の方にキャリア支援を行うときは、
こうした感覚の違いをお互いに知るということが重要なことだと改めて感じています。
キャリアコンサルタント同士での学びの場でも、
私の感じたことを少しずつでも共有していけたらと考えています。