1級キャリアコンサルティング技能検定のロールプレイの中において、
ネットワークと環境への働きかけについてどのようにしていくことができるのか、
私のひとつの視点で書いてみたいと思います。
事例指導面接の中に、
ネットワークや環境への働きかけをプランに加味していると、
ロールプレイが思いのほかスムーズに進んで時間に余裕ができた時や、
口頭試問等でもお役に立つことがあるかと思います。
お話しが少しそれますが、
ロールプレイの30分間について時間を余らせることは非常に勿体ない気がします。
※時々そうした練習シーンを見ることがあるものですから…。
事例相談者のために役立ちそうなプラン案を考えておいた場合、時間が余ることはないかと思うのです。
事例指導者は、
事例相談者との面接で予め用意しておくことが諸々あります。
※これはキャリアコンサルティング面談でも一緒です。
相手のお話しを聞かなければ何もわからないことは当然ですが、
相手にお会いする前にできるだけのことを準備しておく姿勢は重要だと私は思います。
※自己研鑽を含めてそうした意味があると思います。
常に初心が大事ですね。
相談者や事例相談者と面接をするのに、ノープランですって専門家の方はあまりいらっしゃらないかと…信じたいところです。
プロとしての心構えになるかとも思います。
具体的には例えば、
事例相談者から事例概要を事前にいただくこともありますし、
またどのような領域で活動しているキャリアコンサルタントであるのかを知ることもあります。
そうした情報は大切にして、
当日相手に失礼のないように予め自分の足りないところ等を補填しておくことをします。
また、日頃から事例指導面接について大枠でプランを持ちながら、
その時の事例相談者に合わせ、その状況などに順応したあり方で効果的な面接を提供できることを心がけます。
私のプランの大枠には、
事例相談者が相談者を支援するために必要なネットワークや環境への働きかけを検討することが重要項目のひとつとして入っています。
事例相談者が事例を通し、
相談者への支援のやり方について自身の知識やスキルの問題と向き合うことができたとしても、
今後、その事例相談者が継続的学習を行うためのネットワーク等がなければ、
その時の気づきだけに終わってしまうこともあるのです。
事例相談者のネットワークをどのように生かすか、または構築していくことでどんな効果が期待できるのか、
さらには、相談者の環境への働きかけはどういうものがありそうか、
それは他の相談者の場合はどう考えることができれば良さそうか、
こうしたワークを事例指導面接の中に取り入れたいところです。
環境への働きかけは相談者によって様々なわけですが、
その意義を事例相談者が理解することは大切です。
ロールプレイにおいても、
事例相談者と相談者の間のみに固執した気づきに限らせず、
環境への働きかけではどのようなことが考えられそうか検討することもひとつの指導ではないでしょうか。