1級キャリアコンサルティング技能検定試験を受検する予定の方々の中には、
既に経験のある方と、
今回が初めてという方がいらっしゃると思います。

『一回で受かるぞ!』

『今回こそは絶対合格っ!!』

という感じで、
それぞれの方の多様な想いがあり、
1級技能検定試験受検に向け、
ご自身の成功像をじわじわとイメージし奮起されているのではないでしょうか。


今日は、
実技試験(論述・面接)に向かう気持ちや考え方、
そしてその行動について私の視点で書いてみます。

資格試験を受ける時はどんな試験でも、
今の時代、
多かれ少なかれネット情報をあれこれと探り、
ご自身の感覚に合った良きお得な情報等がないか物色します。

また、
ものすごく影響力があるのは、
やはり合格者の方との接触ですよね。

正直、自分に合うモデルを探すつもりでも、
実際にお会いしてみてまるで異なる見方、
真逆の考え方の方等に出会ってしまうと、
これまでの自分がグラグラしてしまうなんてことはないでしょうか。

その人の想定外の考え方に、
《これまでの自分は何をやっていたんだろう》
というように、
自身のご経験やそれまで頑張ってきたことを否定してしまうこともあります。

これは仕方がないかもしれないのですが、
このような時は、やっぱり自分の中で何が起こっているのか冷静に考えてみることも大切かもしれません。

人の準拠枠は人それぞれであり、
私を含めて様々な見解で物事を考えている人が多いかと思います。

検定試験に対してその方の個別の思考性や行動モデル等を示されると、
自分がやってきたこととつい比較したりして、
どうして良いかわからなくなったりするのかもしれません。

そんな時は、
落ち着いてセルフカウンセリングをしてみてくださいね。

目の前に悩みを抱えた相談者がいると想定して、
上記のような要素から多くの情報に戸惑ってしまっていたら、
我々はどのようなかかわりをするのでしょう。

皆さまは皆さまの考え方で試験に臨まれれば良いと思うのです。
ただ、試験には様々なルールのようなものがありますので、
必要なことは公式な資料に書かれていることの意味を自身の力で理解しようとすることだと思います。

また、
1級技能検定に合格することはあくまで手段であり、
目的は人によって様々な意味合いがあるものだと思います。

せっかくこれほど実践的な資格にチャレンジするのですから、
その目的に合った学び方で試験に臨むことが一番お勧めです。

貴重な時間ですから、
試験対策だけに終わらないかけがえのないものを創りたいですね。

これまでの合格者の方々が何を言われても、
その人が試験を設計された方や試験官等ではないだろうし、

例えば、
試験官の先生方ですら、
どうすれば実技試験に合格できるかなんてことはわからないのかもしれません。
※私の個人的な見解です。


とはいえ、

試験の勉強は必要なし!
というのはどうかと思いますので、

先ずは、
検定試験制度等に関するプロセスやその裏付けがしっかりとしている資料等をひとつひとつ丁寧に読み解いて欲しいと思います。

キャリアコンサルティング協議会や厚生労働省、受託事業の諸団体等が示している指導レベルキャリアコンサルタントのあり方等を知っておくことが大切だと私は思います。

あれこれと資料を検索してみてください。

このような資料を様々な方策で探していくワークもご自身の学びに繋がるので、
こうしたことを何でも提供されるようなことを求めない方が良いかと感じます。

今の自分に何が出来て、
今何が足りないのか等を自身で理解する努力が一番の検定対策になり、実践力アップにつながります。

先ずそうした点をしっかりおさえておくことではないでしょうか。


お話しは変わり、

既に何度か挑戦されている方の中には、
過去に、
論述か面接のどちらかが1級試験合格ラインに到達したことを自身のひとつの成功体験として自己効力感の向上につなげていることがあるかと思います。

これが毎年同じような試験後の達成感と感触、
及び点数が年々上がっている状況で、
自己評価と比較して然程乖離していない結果が届くのであれば、基礎が安定しているともいえるかと思いますし、
また自己分析なども適切で素晴らしいのかもしれません。

本来、このような安定された方でも、
自分自身に負けないよう日々トレーニングを重ねているものだと私は思います。
※学びをやめたその瞬間から能力は衰えていくのものです。

今日、
私が書こうとしたことは、
もし下記のような考え方の場合、
少しお考えいただけたらと思います。


「私のやり方で論述をやってきて毎年合格しています。私は論述はOKで面接だけがダメなんです。」

「私は書くことが得意で論述は大丈夫なんです。」

「私は面接は毎回受かっていますが論述が酷い。」

「面接は毎年同じようにやれば受かります。」

色んな表現がありますが、

いずれにせよ、

どちらか片方だけの試験が到達している経歴は、
同じ受検者の方々が集まる周囲の方からも羨ましいと思われるでしょうし、
また、
試験の到達方法等について助言を求められることでしょう。

でもこれは受検する方にとって悪い影響を与えてしまう可能性があることを理解していないと危険です。

また、受ける方もそうしたことを理解していないと、同じ事例でも自分とその方は異なるという理解がないとよくないと思います。

私がいつも講座を開催していて気をつけていることは、

実技にはいくつもの正解があるかと思うので、
その場で私の考えを事例の内容に具体的に絡めて示したり、
その検討内容自体を誘導するようなことのないように、
受講者の方々が影響を受けない程度にまでしか表現しません。

例えば、
論述解答の模範的なものなど一切出しません。

いつも、
今ここにいる方々のそれぞれの思考や感情等をお聞かせいただき、
ダイナミクスな動きに必要な質問を多面的な視点で問いかけながら、
受講者の方にそれぞれが己の答えを導き出すようなワークを徹底しています。

《これで完成!》
という論述解答はないし、

《この進め方でロープレをやれば良い》
というような面接は一切ないといえます。

その人の個別のものであり、
他の方は感じ方や捉え方が先ず異なります。

その異なる感覚が一番に大切なのに、
知らずと優位性のある者から
《こうしたら良い》
というのは、
その方の自律的な成長意識をさらに損なうこととなり得ます。

また、
ご自身で過去到達したという結果ばかりを信じていると、
「何故、自分が実技試験全体で合格とならないのか」
という自己洞察を深めていくことから避ける箇所が出てくるように私は危惧します。

仮に論述試験で70点だとすれば、
残りの30点は何が出来ていないのか、

それはもしかしたら、

面接試験では実際に自身の技術不足として表出しているのかもしれないのです。

ずっとその自分に気がつかないままに、
論述は大丈夫と高を括っていると、
おどかすわけではありませんが、
そうした自身の慢心があると思わぬところでうまくいかないというか、
ぼろが出ることにならないかと思うのです。

結果、論述試験もダメになってしまった…

何も勉強しない時が一番点が良かった…

と、結果だけに右往左往している状況が出てしまう可能性もあるのです。

これは自分の課題が明確化されていないことだともいえますし、
それを、
《結局検定試験がどこを評価しているのか、不明確でやりようがないよね…》

などと、
今度は検定試験が悪いと言い出すことにもなり兼ねません。

自分の問題であることを向き合うことができない状況は、
いち早く克服して、
自己一致の状態で臨んでいただけたらと願っています。

応援しています!

CVCLAB/小林幸彦