昨日の記事に続けて、
1級キャリアコンサルティング技能検定試験の論述選択問題(問2)について書きます。

問1で検討した問題では大きく2つの視点があることを説明しましたが、
問題を多面的に把握しながら、
この事例相談者の成長的支援を優先した場合、
どんな目標設定がこの事例相談者にとって有益なのか考えたいと思います。

問いの内容も、

「問2 この事例相談者が抱えている問題に対して優先して取り組むべき目標は何か。

また、その目標を達成するために、効果的な支援を行う方法や内容について具体的に記述せよ。」


となっています。


見方によってはとても丁寧な質問に感じます。


「優先して取り組むべき目標」
は、
事例指導者がやりたいことではありませんので注意が必要です。

何かと自分中心にして考えてしまう場合は、
一回一回立ち止まってみて、

《今自分の考えを押しつけてないかな?》
《決めつけてしまっていないかな?》

という感じで、
少しでも自分を客観視する機会をつくると、
意外と自分のそうした傾向にその場その場で気がついて修正できることもあります。

この事例相談者の立場に立ってみて、
どんなキャリアコンサルタント像が浮かべられそうでしょうか。
現実的なレベルで成長イメージをしてみてください。

この事例相談者が、
より素敵なキャリアコンサルタントに成長していく姿は、
事例指導者にとってもこの上ない喜びです。

その成長イメージは、
この事例相談者が目指したいと考えられそうな像と一致していそうか、事例を読みながらより深く考えてみてください。

そうしたワークがあたたかい面談を生み出します。

事例相談者を主体にして考えれば、
優先して取り組むべき目標が何なのか考えられそうです。

その設定が事例指導者が事例相談者と共有するプランのひとつであり、
その後、
「その設定した目標を達成するために効果的な支援」
を検討します。

目標を達成するには、
ひとつひとつの小さなステップを丁寧に進めていき、
この事例相談者がそのひとつひとつを自分でクリアしていけるという実感がわき、
自信と喜びが生まれるようにかかわることが大切ですね。

どんな事例でもプロセス通りに進めることは基本ですが、
その内容を抽象的に書いてもこの事例相談者の成長的支援のイメージがわきません。

どんな事例でもパターン化したような表現ではなく、
個別であること、そして具体的であることは大切だと思います。

問1で捉えた事例相談者の訴えた問題や悩みを明確化しているのであれば、
その視点を大事にするかかわり方が効果的でしょうし、
また関係が深まっていけば、
問1で捉えた問題の本質を共有するためにどんな働きかけが効果的であるか等、
個別性を大切に具体的に書いていきましょう。

このように書いてみると、
問1の2つの視点が如何に大切であるか、ご理解いただけるのではないかと思います。