1級キャリアコンサルティング技能検定の論述対策講座の中で、
ご質問をいただくことに、
「名称などを略してよいのでしょうか?」
という内容があります。
略称や略語を使った場合、
どこまで採点などに影響するのかは試験官や関係者でなければわかりません。
希望的観測では心配ですよね。
例えば、大学の論述試験や小論文、
また、他の国家資格の論述試験などでは、
正式な名称を記述していない場合、採点されないと注意を促している試験もあります。
キャリアコンサルティング技能検定ではそのような注意喚起はないと思うので問題ない気はしていますが…。
少しお話がそれますが、似たような点で例えると、
他の試験などで見かけることでは、
《解答は枠内(解答欄)に収めてください》
《解答欄以外の余白等に記入されたものは採点されません》
というようにあえて注意喚起をされている場合もあり、
キャリアコンサルティング技能検定ではそのような注意喚起は特にないですよね。
しかし解答用紙の裏面は採点されないことがきちんと記されています。
ということは、
表面の余白なら採点されるのかな…
なんて考える人も出てきますよね。
キャリアコンサルティング技能検定の場合、
特に注意喚起がなくとも解答欄のスペース内に記述することを自然と意識されている方は多いと思いますが、
意外と略称や略語等については人によって様々な捉え方があり記事に挙げてみました。
どう捉えるかは受検者の方次第となると思いますが、
改めてご質問をいただくと、
念のために正式名称で記述した方が良いのではないかとお答えするしかありません。
しかし、
1級は特に書けるスペースが少なく文字数を少しでも少なくしたいことから、
省略できる言葉は略して記述したいところです。
「事例相談者」
「相談者A」
などと書いていたら、
その度に文字数が増えるだけではなく画数が多くて時間もかかります。
人によっては手も痛くなりますね。
あくまで私の受検経験から書くのですが、
略称、略語や省略表現を使用する場合は、
国家資格キャリアコンサルタント試験、
またはキャリアコンサルティング技能検定の問題の中や比較的標準化されたテキスト等で使用されている略称等であれば、問題はないのではないかと思います。
※私の勝手な見解です。
そうは言っても、
私は論述に解答を記述する際、
書き出しからいきなり事例相談者のことをCCtだとかCC、
相談者のことをCLとして略して書いたことはありません。
相談者Aなら、最初は問題に使われている言葉を使い、相談者A(以下CL)と記述していました。
※勿論、相談者A(以下A)でも良い気がします。
事例相談者の場合は(以下CC)という感じです。
私が絶対にやらなかったことは、
厚生労働省を厚労省とか、
ハローワークのことをハロワとか、
キャリアコンサルタントをキャリコンという風には書きませんでした。
そのような勇気はなかったです(笑)
例えば、
ジョブ・カードの作成支援で、
もしクライエントが様々な名称を略称などで書いていたら指導しますよね。
私が思うのは、こうした些細なことに気をつけることも、
指導レベルキャリアコンサルタントの姿勢とか基本的態度として試されている気がしてなりませんでした。
※何度も書きますがこれは私の価値観です。
何も気にしない方もいらっしゃると思うし、
実際に私の周囲には上記のようなことを何も気に留めもせず合格された方がいます。
あとひとつ、
ご参考までに書きますが、
論述の解答は、
事例の中の相談者や事例相談者の発言(口語体)を転記する時以外は、
文語体(書き言葉)で統一した方が良いと思います。
そして、
文章は敬体ではなくて常体の方が説得力があるのではないでしょうか。
〜だと考える。
〜である。
という感じです。
また常体で文章を書くのであれば、
AさんとかA様などの敬称は不要だと考えます。
「Aは…」
というように表現しても問題ないかと思います。
なんだか色々細かいことを書きましたが、
ご自身の論述解答の文章を少しご確認いただき、
こうした点が統一されていると、
よりしっかりとした文章になってきたりします。
納得のいく方は無理のない範囲で少し考えてみてください。
いよいよ明日は学科試験と実技(論述)試験です。
全国的に寒い日が続いていますので、
今夜は湯船にゆっくり浸かるなどして体をあたたかくして早めにおやすみくださいね。
また今夜のうちに忘れ物がないか、
持ち物を点検するようにお願いします。
皆様の成功を応援いたします!