今回は自己紹介のことを少しだけ書いてみます。

 

実際の事例指導において、事例相談者とお会いした際に、

改めて事例指導者から自己紹介を行うことがありますが、

それらの目的を私の考えで整理していきたいと思います。

 

先ず、事例指導者からの自己紹介はどのような意味があるのでしょう。

 

自己顕示欲が強い内容や態度になっていることはないでしょうか。

また、本来の自分ではない姿で自己アピールをしようとしていることはないでしょうか。

 

例えば、1級の試験実施概要に、

 

「民間の相談機関等」

「キャリアコンサルティングの実践を行いながら」

「事例指導の役割を担っていると仮定」

 

これらが明記されているわけで、

親切、且つ柔らかい意味合いでその内容を解釈できるわけです。

※あくまでも私個人の解釈です。

 

「民間の相談機関等」

とファジーな表現になっているので、

全てのキャリアコンサルタントの活動領域が当てはまると思えるし、

 

「キャリアコンサルティングの実践を行いながら」

という点は、

キャリアコンサルタントの実態の活動に基づいた背伸びせず一致しやすい表現です。

 

「事例指導の役割を担っていると仮定」

という点は、1級技能士の試験であるからこそ、

日頃、実際に事例指導を行っていない立場だったとしても、

仮定として「事例指導者としての設定でロープレして良い」と認められているわけです。

1級合格の験担ぎになりそうですね。

 

さて、

お話は実際の事例指導に戻り、

自己紹介で何も誇張したアピールをする必要はなく、

普段の等身大の自分を紹介すれば良いのではないでしょうか。

 

大きくみせようとすればするほど、

相手の方は、どのような気持ちになるのでしょうか。

それで信頼性が高まるのでしょうか。

 

私たちが事例指導を実施する時は、

目の前の事例相談者の大切な時間を使わせていただくことになります。

 

 

相手は、

 

この人で良かった、安心出来そうだ、聴いてくれそう…等々、

 

事例指導に臨む時の不安等を、

自然体で払拭してくれるようなあたたかい人が良いと思うことでしょう。

 

《おしが強そう》

《やけに熱い語り口調》

《自慢話??》

 

そのような自己紹介では、残念なことに、

関係構築を目的とした企みや自惚れともとられてしまうこともあります。

 

例えば、今の私だったら、

 

はじめまして…から名乗り、

 

事例相談者にお会い出来たことの感謝の気持ちや、

事例指導における倫理面を簡潔に伝え、

今日の事例指導の時間確認を行い自己紹介をさせていただくことの了解を得たいところです。

 

そして、

 

自分が日頃行っている活動を簡単に20秒、

さらに勉強中の理論や自己研鑽方法等を簡単に20秒で紹介。

 

実にあっさりと優しく丁寧に伝えつつ、

 

今日、〇〇さんとご一緒に学べることを心待ちにしていました。

どうぞよろしくお願いします!

 

という感じにお話をすると思います。

 

私は、事例指導の際の自己紹介の考え方は、

相手のことを最優先に考えて、

自分のことは短く簡単に等身大で伝えることが重要だと思います。