先日、
あるエリアでキャリアコンサルタントの方々と勉強会&意見交換をしました。
※この内容を私の記事にすることは事前に参加者の方々から承諾をいただきました。


今回、私が書こうと思った内容は、
今更ながら当然のことかもしれませんが…

キャリアコンサルタント職同士でも、
その人の活動領域等によって、
クライエントの問題の専門的な見立て方や対処方法が全く異なるのであり、
実際の現場のことは、
どんな専門家でも一様に語ることは出来ないと思うことです。


例えば、

今回意見交換に参加されたキャリアコンサルタントの方の中には、
ある領域の支援をしている方がいて、

「傾聴力とか気持ちに寄り添うなど、カウンセリングアプローチは意味がない」

「大学や大学院で専門分野を学んでいても、技術を学べていない人は現場では苦しむ」

「クライエントには即効性が大切であり、クライエントの問題解決が早く出来ないのはよくない」

と発言されていました。


そこだけを拾ってしまうと違和感がありますが、
実際のところ、
私にとっては新鮮な意見として捉えました。


その中身や意味合いはここで書けませんが、
その方が所属している組織の現場では、
実際、本当に傾聴力等は使えないということを詳細に説明され、私は受け止めることが出来ました。


これは、その方の思い込みではなく、
その域の専門家同士で自己流ではない実証された技術研究によって出てきている発言です。


この時に私が思ったことは、
それぞれの活動領域で活躍しているキャリアコンサルタント同士が、
一様な勉強会をしても、そのテーマの持ち方次第によっては、個々の成長という点でぶつかる場合もあるのではと考えました。


今私が活動している領域は、
一般的に特殊性があるかないかと言われれば普通の世界かもしれません。
※私は決して何事も普通などとは思えません。


人から見れば、私が活動している内容は、
特段の問題もなさそうに過ぎていく日常の生活の中で、
普通らしき暮らしが当然のように出来ている健常者で、仕事をしている、しようとされている方を支援するキャリアコンサルタントと見えるかもしれません。


例えば、扱う問題の重さというか非常さというか、
そのような点で比較してお話しをされる方も実際いらっしゃいます。
しかしながらそれでは私が扱っている内容を扱うことが出来ないかもしれないのです。

要は現場現場で専門が違うわけですよね。


先日は結局このような話し合いをして、
次回からはキャリアコンサルタントとしての共通課題を絞り込んでセッションすることを約束しました。



普通に振舞っている人は世の中たくさんいらっしゃいます。

普通に生きていられるだけで幸せだと今の自分に言い聞かせて、
いろんなことを我慢している人も多くいらっしゃいます。


一見、普通に見えるかもしれませんが、
様々な問題を抱えている人は絶えません。


何かと比較して、
あなたの問題は小さな出来事だと問題にしない人もいますが、

それがどうこうではなく、

我々キャリアコンサルタントは、
そのような点もその人の大切なことであると、
クライエントの視点や目線で理解していくことが出来ることが大切ですよね。


《そのような問題でも実は相談出来るんです》
ということが、世間に認知されていくこと。

これがキャリアコンサルタントの存在の本質のひとつでもあるのだということを考えています。


だからこそ、その人のより良い生き方、
統合的なキャリア形成支援を行う専門家として存在出来るのだと思っています。


漠然とした記事となりましたが、
私があるきっかけで改めて思いなおしたことを書いてみました。


次回は、
改めてキャリアコンサルティングの面談技術について考えていくため、
2級キャリアコンサルティング技能検定の論述試験問題を活用しつつ色々と書いてみます。