今回は、クライエントや事例相談者と

実際の面談を行う際のコミュニケーションとして重要な

「非言語」について書いてみたいと思います。

 

人と接する…というか、

対人援助職に関わる方にとってコミュニケーションについては、

基本として磨き続けていくスキルであり、マナーや姿勢、態度というところに関わると思います。

 

中でも【キャリアコンサルタント】職は、

昨年4月から国家資格化されて、一部の業界内において非常に注目度が高く、

また、関係者の方々の日々の努力によって一般の方々にも認知度が上がってきています。

 

常にプロの洗練された仕事を実現出来るようにするためにも、

コミュニケーションスキルは磨き続けていきたいものです。

 

かくいう私も「言語」に頼ってしまいがちで、

「非言語」がとっても重要であることは頭ではわかっているものの、

ついつい、面談相手の方から発せられる「言語」に執着した面談をしてしまうことがあります。

 

このために、

”言っていた”

”今こう言った”

みたいな会話をしていることが多いと感じています。

 

『何を話すか、話していたか』

 

よりも、

 

『どう話すか、どう話していたか』

 

の方が、大切ではないかと思うわけです。

 

キャリアコンサルティングでも有効な考え方になりますので、

是非意識してみてください。

 

カウンセラーの養成講座等で教えているベーシックなお話しかもしれませんが、

改めて整理してみたいと思います。

 

人と人とが意識化した最初の出会いでは、第一印象というものが引き起こされますよね。

 

以前、このブログで書いたことですが、

例えば、技能検定の実技の評価基準等の対象になくても、

対人援助に当たる方は、実技試験に臨む時、

最低限、万人に受け入れられる服装等を意識した方が良い

というような記事を書いたことがあります。

 

対人援助に当たるプロが、ここぞという大切な実技試験に臨む時、

統合的コミュニケーション力があるのであれば、

服装もコミュニケーションのひとつとして認識して、このあたりを意識化出来ていて当然であると私の価値観は訴えます。

 

それでも人はそれぞれの価値観があっていいとも思いますので、

これ以上はここで伝えていく話ではありません。


ここでテーマにしたいのは、

第一印象はとっても大切で、相応の姿等が求められます。

 

しかしながら、

実際は、この第一印象の後に面談が始まるわけで、

ここからは第二印象へと移っていきますね。

 

この第二印象は、我々キャリアコンサルタントにとって、

生きたコミュニケーションスキルを要求される点になるかと思います。

 

考えなしに感覚だけでインテーク面談を行う職人技を持つ方もいるかもしれませんが、

しっかりと会話を構造的に考えながらも、

自然体で面談を行っているように見える技術が、

キャリアコンサルタントでは必要になるのではないでしょうか。

 

目の合わせ方、声のトーンや声量、話し方や速度、

会話の時の態度や姿勢等々、相手はこれらの情報をライブで収集していき、

合う合わないという評価診断をし始めていきます。

 

そのひとつひとつを出来る限り意識して、

相手のその気持ちを受け入れていけるとする姿勢があるのか、

その努力をしているのかということは、

対人援助を行う上での最重要課題にもなるのではないでしょうか。

 

特に私たちキャリアコンサルタントの面談時の会話では、

「言語」「非言語」をしっかりと意識して受け止めていきます。

 

コミュニケーション自体は、自然体でこの「言語」「非言語」が折り重なるようにして成り立っているわけで、

人は意識化していなくても日頃から使っているスキルにもなるのです。

 

しかしながら、これをキャリアコンサルタントは、

意識化して人の支援に有効になるように使い合わせていくスキルが必要です。

 

何故なら、

人は、発せられた言葉に反応しながらも、

その人のその時の様子(表情等)を自然に見て、相応に気持ちや状況を見立て、

そして会話を行うからです。

 

クライエントや事例相談者が何を言ったか

 

ではなく、

 

クライエントや事例相談者が『どのように言ったか』

 

ということが一番重要になります。

 

人は、

目線と表情、しぐさ、態度等の「非言語」に本当の気持ちが圧倒的に出ると言われています。

 

パーソナルスペースの配慮も含め、

キャリアコンサルタントはそのことを十分に弁えて、自身が発する非言語に気を付けることは勿論、

面談者のその重要なシグナルを拾う事が出来るスキルと、そのシグナルを確認出来る勇気と実行力があることが本当に大切なことだと考えます。

 

人は意外とその人の目線のやり方とか、

「言語」と共にある表情などを明確に記憶しているものです。

日頃から人と話をする際に気を付けたい課題ですね。

 

キャリアコンサルタントの達人??

を目指すには、先ず、最初のコミュニケーションの姿勢から初心を忘れることなく、

進化させていくつもりで勉強を重ねたいものです。