1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験の評価区分について、
実際のスーパービジョン（スーパーバイザーの姿勢等）に当てはめて考えてみます。
なお、キャリアコンサルティング技能検定試験の評価区分は、
キャリア・コンサルティング協議会のホームページに掲載されています。
今回は、
『基本的態度』について書いていきます。
この項目は、
キャリアコンサルタントとしての基礎中の基礎と捉え、十分に出来ていると自己評価されている方も多いと思います。
ただ、基礎であると理解するだけでなく、
日頃、実際の意識と行動実行が出来ているか自己評価することは大切なことです。
1級の基本的態度の評価内容には、
『自分の強みや弱み』
『自分の感情』
『相手の自分への感情』
これらを受容して、
指導中の自分の行動の適切性を評価できること。
このように明記されています。
昨日も記事に書きましたが、
日頃の生活の中から滲み出てくる面が多くあると思いますので、
試験対策として意識するだけでは弱いかもしれません。
技能検定試験ですので、試験官は、様々な視点で確認をするために、
口頭試問等でも変化球的に聴くこともあるかもしれません。
私も、日々の仕事の中で常に意識化して、
実践行動に移していけるようにトレーニングしています。
このブログを書くことも、私の行動のきっかけのひとつになっています。
実際、私のスーパービジョンや講座指導を受講いただいた方はご存知なのですが、
毎度、余談等の中で、キャリアコンサルタントとしての志を熱くお話しさせていただくことが多くあります。
もしかしたらうっとうしいと思われているかもしれませんが…
プロのキャリアコンサルタント同士として、
ご縁のある方への啓発活動を今の私の出来る限りの力で行っているつもりです。
1級の評価内容に戻りますが、
『キャリアコンサルタントとしてのあるべき姿を理解し、
それに近づく努力を実践するとともに、周囲への啓発を行っていること』
とされています。
技能検定の評価内容ですので、試験全体を通して、その確認は確実にされます。
併せて、
『自分の改善点に気づき、向上のために自らのゴールを定め、
学ぶとともに実行していること』
このように、基本的態度という基礎的な評価区分だけでも、ある程度ハードルのある評価基準となっていますので、
単にロープレを繰り返しても、手掛かりが見つからず、しっくりこないような状況、
悶々とした状況になるのではないかと思います。
ロープレを繰り返すだけではなく、
そもそもスーパービジョンとは何か、
ロープレに慣れるのではなく、とにかく考えることが出来るライブでの育成指導面談、
これを学び続けないと、ロープレを行っている目的が薄くなってしまいます。
私は1級を受検した時よりも、
今の方が勉強時間がはるかに長いし、
指導場面やキャリアコンサルティングのボリュームは圧倒的に増えています。
そして、1級受検時や合格時よりも、
キャリアコンサルティングスキルや指導スキルは格段に上がっていると自己評価出来ます。
これは、私が機会ある度、
キャリアコンサルティングの基本的な面談フレームを教えてくださった田中春秋先生からいただいた言葉から行動化していることです。
1級に合格した時、田中先生へ報告とお礼の連絡をさせていただいたところ、以下のメッセージをくださりました。
※一部メッセージをご紹介させていただきます。
【これからが指導の本番。相手が成長してなんぼなので。今後の活躍期待しています。
私のテーマは「私より出来る人を育てる」なので、そのつもりでもっともっと成長して下さい。】
このメッセージを読んだ時、あまりの感激で嬉しい涙が出たことと、何度も何度も読み返しました。
そして、
このままではいけない！！
と熱いものがこみ上げてきて抑えがたい衝動にかられたことを今でもはっきりと感覚を覚えています。
1級キャリアコンサルティング技能検定試験に受かるためにも勉強することは勿論、
そこに足を踏み入れたら、1級合格の勉強の質量以上のトレーニングを重ね続けていく責務を背負うことも覚悟する必要があります。
例えば、法政大学の宮城先生はこれを、
「アリ地獄のようですよ」
とサラッと言葉で表現されました。
色々書きましたが、
とにかく、
『基本的態度』
という評価区分の内容は非常に大切なところです。
自己の点検と評価を行い、目標を持って1級の合格を掴んでいただきたいと思います。
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