受検票に同封されている資料に記されていると思いますが、

1級キャリアコンサルティング技能検定の実技面接試験は、

ロールプレイが30分、口頭試問が10分です。

 

この計40分間の時間の使い方次第で面接試験の結果が左右されます。

 

 

ある方からこんな風に教わりました。

 

試験は、あなたが諦めなければ、必ず年に一度だけ試験があります。

試験から離れていってしまうことはありません。

あなたが試験に真正面から向き合えば、試験は確実に応えてくれます。

 

私はこの教えを色々なことに当てはめることが多くあります。

 

ピッタリ40分のステージです。

これでキャリアコンサルタントとしての挑戦の大きな結果がひとつ決まるんです。

 

私が40分にこだわる理由は、

勘や職人技で30分間が上手く出来ても、

実はその後の10分間で落ち込むこともあります。

 

1級は、人に基本を指導出来なければならないわけで、

誰にも真似できないような職人技を展開してもきっと残念なことになります。

前にも書きましたが、2級とまるで違います。

 

「面接は自信がある」

このように思っていたり、

 

「前回受かったから今回も大丈夫だろう・・・」

このように捉えていると、厳しいこともあるかと思います。

 

大変な中、せっかく勉強してきたのですから、

試験日の40分間のために、

今出来ることを全てやり尽くして、面接試験に臨んでも良いのではないかと思います。

 

先ずは、基本を展開していく指導面談が出来なければ、

指導レベルでの基準に達しないと思われます。

 

お話は変わり、

 

事例指導とは、事例相談者の支援と専門家としての成長を目的に、

事例を通じて面談で指導を実施していきます。

 

事例を使って指導を行うのですが、

意外と陥りやすいのは、事例について指導してしまうという状況です。

 

勿論、事例相談者も、事例をもってきて、その事例の内容について悩んでいるので、

事例指導者が、事例に入り込んで指導をしていると、事例相談者もそれに応じて、

事例に入り込んで問題を気付こうとしますよね。

そして、この事例の中だけで話が進んで終結。

それだけに留まっては事例指導者としてどうでしょう。

 

キャリアコンサルタントの成長に繋がっているのでしょうか。

他の事例で、また同じような問題が発生することはないでしょうか。

 

目の前のキャリアコンサルタントの成長のため、他にも異なる視点は考えられないのでしょうか。

 

何か効果的なコーディネートは考えられないのでしょうか。

 

 

 

事例指導とは何かを掴んで、面接の練習を行った方が、

指導展開していく流れも考えやすいと思います。

 

昨日、このブログに事例指導の大凡の流れを書き込んでいます。

 

その意味は、全て事例相談者の支援と成長に通じ、

また、事例相談者を通じて向こう側に見えるクライエントのためになる働きかけが

出来るように事例相談者に気付きを促し、助言をしていくことです。

 

キャリアコンサルタントにとって、このトータル40分間は年に一度の大きなステージです。

考えられた面談が論理的に進められるように、日々勉強と練習をしていきましょう!

 

当時、私は、なかなか勉強仲間とスケジュールが合わず、結構孤独な練習を重ねてました(笑)

 

特に面接試験は寒い時期ですね。

 

夜は湯船に湯をはり、身体を温めながら、

喉に負担がかからない程度に、風呂場で一人でイメージトレーニング。

要は、壁に向かってちゃんとしゃべっていました。

 

流石に、30分を何度もやっていたらのぼせてしまいます。

 

ですので、例えば最初の10分の場面を想定して一人面接を始めます。

※一人二役です。

 

防水携帯を片手に録音しながら時間を計るんです。

 

このように講座で言うと、

 

「相手がしゃべってる時間は・・・どんな風にイメージするのですか?」

 

と聞かれます。

 

私は、

「妄想の世界ですよ。妄想の中で色々な事例相談者が出てきて、自分がしゃべってくれます。」

とこたえると、

 

「・・・」

と気持ち悪そうな表情をする方もおられます。

 

実は、このトレーニングは、プロの音楽アーティストがライブステージをイメージして勝手にお客様が盛り上がっている状況等を創造するのと一緒、

落語家、アナウンサー等々の方々も非常によくやっていますし、

また、サラリーマンだってプレゼンのイメージトレーニングはこのようなことをやりますよね。

 

首相だって一人でやってると思います。

 

相手が何をしゃべってくるか、反応はどうかなんて、ライブでなければわかりません。

 

しかし様々な経験やモデルを活かして妄想します。

 

どんな風な反応があっても対応出来るイメージを持つのです。

 

また、悪いイメージをするよりも、成功するイメージを訓練することも実力を上げる秘訣です。

悪いイメージばかり考えていると、本当にそのようになってしまうから、これまた恐ろしいものです。

 

長くなりましたが、1級の面接試験は本当にエキサイティングです。

 

次回は、具体的に面接に入る際の気を付けていきたい点などに触れていけたらと思います。