本日から3日間、東京と大阪にて、

第15回1級キャリアコンサルティング技能検定実技面接試験の後半日程が実施されます。

受検される方、試験会場までお気をつけてご移動くださいね。

1級合格、心から応援しています。

 

実は私も本日は朝から東京に向かいます。

都内での仕事が新橋近郊なので試験会場にはとても近いのです。

終日、エールを送り続けますね。

 

そして明日は、横浜にて、

2月15日に受検される方々を対象にした直前対策講座を開催します。

最後の最後まで準備を積み重ねてまいりましょう!!!

 

さて、本日の記事ですが、

実際の事例指導の場面、ロールプレイの場面等において、

事例指導者が事例相談者に対して、

「〇〇については相談者に確認されたのですか?」

と問うことがあります。

 

また、「そこでどうして〇〇しなかったのですか?」

という問いかけ等も、しばしば耳にするものです。

 

事例指導者としては、事例相談者が行った行為の意図を確かめたい、

あるいは本来やるべきだった手順を示唆したいという思いがあるのだと思います。

 

そして、こうした「確認の問い」や「なぜ(Why)の問い」は、

実は、事例相談者の内省を促すことにはならないのではないかと考えることがあります。

※その時々の場面や文脈、二人の関係性など、さまざまですので「考えることがある」と表現しています。

 

「〇〇は確認しましたか?」

と問われたとき、事例相談者の内側では何が起きそうでしょうか。

そこには暗黙のうちに「確認するのが正解だった」というメッセージが含まれていることがあるように思うのです。

 

すると、事例相談者の意識は、

自分自身の内面や相談者とのやり取りのプロセスではなく、

「正解(やるべきこと)をやったか、やらなかったか」

という行為の是非へと向かってしまうこともあるのかもしれません。

 

もしやっていなければ、

それは「悪いこと」や「失敗」として認識され、

事例相談者は萎縮する、あるいは「時間がなくて…」

といった言い訳を探すことに終始してしまうかもしれません。

 

「どうして〇〇しなかったのですか?」

という問いも同様に響くことがあります。

理由を問われているようでいて、

受け手には詰問として響くことが少なくないのです。

 

人は攻撃されたと感じれば、

無意識に防御の姿勢をとろうとするでしょう。

自分を守るための正当化にエネルギーが使われてしまえば、

本来の目的であるはずの

「事例相談者自身のありよう」

を深く見つめる内省の機会は失われてしまうのかも。

 

本当に大切にすべきなのは、

その行為をしたかしていないかという結果ではないように思います。

 

事例相談者がその瞬間に何を考え、何を感じていたのかというプロセスなのです。

 

行為の有無や是非を問う代わりに、

例えば「その時、どんな迷いや葛藤がありましたか?」

と問いかけることはできないでしょうか。

「確認しなかった」という事実の裏側には、

事例相談者なりに感じ取った相談者の反応からくる空気感や、

あえて踏み込まないという判断、

あるいは事例相談者にしかわからないためらいがあったのかもしれません。

 

正しさの追求ではなく、

事例相談者のその時々の内面に起こっていたことを共に理解しようとする態度。

それこそが、事例相談者が自らの体験から学び、

キャリア支援の質を高めていくための土台になるのだと私は信じています。

 

事例指導の場が、評価の場ではなく、

安心して自らを語り、気づきを得られる場であるために、

私自身もまた、自分自身の問いかけの質を常に問い直していきたいものです。

 

頑張ってきてください!