Brexitに関連して、LCHでスワップのクリアリングを継続できるかどうかという議論が活発に行われている。一応来年の3月末までは、今まで通り英国のクリアリングハウスによる清算が認められているが、10月末に合意なき離脱が起きた場合、この免除が延期されるかどうかに注目が集まっている。

 

LCHなどのクリアリングハウスは、確か3ヶ月程度前までに顧客に通知を始めなければならないため、清算されたスワップを移さなければならない場合は、今年の年末くらいまでには通知を行う必要がある。

 

フランス金融市場庁のRobert Ophèleはマーケットの混乱を避ける為11月中旬には免除の延期をすべきと先週コメントをしている。どの程度の期間、どういった条件で、どの商品について免除を継続すべきか議論すべきとも述べている。一方ドイツ連邦金融監督庁のElisabeth Roegeleは延期を所与のものとすべきではないと述べている。

 

取引量を見ている限りは、英国CCPから欧州CCPにポジションを移すような大きな動きは見られないが、LCH-Eurexベーシスはある程度の混乱を織り込みにいっている。欧州バイサイドの一部が合意なき離脱後の混乱を恐れてLCHからEurexにフローを移しているためか、Eurexの金利がLCHの金利より下がり始め、以前はプラスだったLCH-Eurexベーシスがゼロに近づき、6月以降さらにマイナス圏に突入した。もともとEurexでクリアする参加者が少なかったため、少しのポジションがシフトしただけでもベーシスに影響が及んだとする声も聞かれる。

 

もっともLCH-CMEベーシスや、LCH-JSCCベーシスのような他のCCPベーシスも同じような動きを見せているのを見ると、単にBrexitがこれを引き起こしているとは言えない可能性もある。いずれにしても10月末に向けてBrexitの動向のみならずCCPベーシスマーケットにも注意が必要だ。